第95回天皇杯・第86回皇后杯 全日本バスケットボール選手権大会のファイナルラウンドが1月9日よりさいたまスーパーアリーナで開催され、川崎ブレイブサンダースはアルバルク東京と準々決勝を行い69-66で4強入りした。
篠山竜青(#7)とマティアス・カルファニー(#21)の両選手がチームを離れている川崎ブレイブサンダース。増田啓介(#11=特別登録)と、ジャマール・ソープ(#23)の両選手の加入で陣容をそろえてA東京に挑んだ。
ゲームは、A東京が第1Qで17-27とリードするも、川崎が徐々にリズムをつかみ始め、第2Qが11-8、後半に入って第3Qが18-9となり、川崎がチャンスを引き寄せてトータル46-44と逆転。
第4Qは互角にぶつかり合うハードな激闘。川崎が追いすがるA東京に勝利するドラマは、残り時間3分47秒から始まった。その主役はエナジー全開でコートを走りまわる0番藤井祐眞選手と、35番ジョーダン・ヒース選手。シーンはA東京が川崎に追いつき55-55の場面。
ニック・ファジーカス選手(#22)から預かったボールを受け取った藤井選手は、ディフェンスの隙を見逃すことなく切り込みレイアップで加点しリード。その後、残り時間2分22秒で再び59-59で同点となるも、藤井選手がフリースローを決めて61-59。さらに残り時間1分55秒で再びニック・ファジーカス選手からボールを預かりレイアップで加点。更に残すこと1分22秒に、藤井選手が弧を描いてゴールそばに上げたボールをジョーダン・ヒース選手がアリウープを決めてリードした。
藤井のエナジーは止まらず、フリースローを2本決め、更に残り16秒でも自らボールを6回弾ませながら運んでコート下に切り込みレイアップ。ボールはリングを揺らして勝利した。第4Qは23-22。トータルで69-66。
川崎は1月11日に準決勝で宇都宮ブレックスと対戦する。