第95回天皇杯・第86回皇后杯 全日本バスケットボール選手権大会のファイナルラウンド・準決勝が、1月11日にさいたまスーパーアリーナで開催され、川崎ブレイブサンダースは、宇都宮ブレックスに82-61で勝利し、天皇杯優勝へ向けて決勝戦に挑む。
天皇杯・皇后杯の魅力を、主催する日本バスケットボール協会の三谷裕子会長は「負けたら終わりの一発勝負」と話せば、副会長でBリーグの大河正明チェアマンは「リーグとは一味違った見ごたえがあるゲーム」と、ノックアウトのトーナメント方式の良さを話す。
「準決勝まで来たので決して負けられない。宇都宮ブレックスとの試合は、今の川崎の力を見せてくれた」と話すのは、川崎市から仲間と共に応援に来たファン。「負傷の篠山竜青とインフルエンザの藤井祐眞の両選手を欠く中で、川崎が宇都宮ブレックスに勝利した意味は大きい。全員で戦っていた」と話す。
川崎の佐藤賢次ヘッドコーチは、日頃から「メンバーチェンジがあっても誰でもが役割を遂行できるように目指している」と話している。辻直人選手(#14)がポイントガードの役割を青木保憲選手(#4)とともに担った。篠山竜青(#7)選手からのアドバイスを受けて天皇杯に挑んだ辻選手。宇都宮を相手に攻撃の司令塔として活躍。ジョーダン・ヒース(#35)21点、ニック・ファジーカス(#22)の17点に次ぐ12点を挙げて勝利に貢献した。
辻選手は、「あと一つなので、練習でやってきたことを全力でコートで表現。優勝をつかみたいと思う。優勝したら、篠山さんは、家で飛び跳ねて喜んでいると思うので、川崎に帰って一緒に飛び跳ねたい」と優勝への意欲と思いを言葉にした。
天皇杯決勝戦の相手はサンロッカーズ渋谷。ディップオフは14時。ブレイブスレッドとサンロッカーズイエローの華やかなゲームとなる。