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とんもり(飛森)地域で復活した「どんと焼き」 1000人が参加し盛大に開催

古くから行われていた地域の催事「どんと焼き」

古くから行われていた地域の催事「どんと焼き」

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 川崎市宮前区の北西に位置する「とんもり(飛森)」地域(川崎市宮前区初山)で、古くから行われていた地域の催事「どんと焼き」が復活して今年で3年目を迎え、1月13日に1000人が参加して盛大に行われた。

高く積みあがったお札にお参りをする関係者

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 川崎国際生田緑地ゴルフ場に隣接し、正八幡社跡地、やすらぎの森、滝沢の池(初山の池)、と用水路(とんもり川)などが作り出すとんもり地域。自然が豊かな丘陵は、独特の地域性を築いていた。そのひとつが「どんと焼き」。しかし惜しまれて姿を消していた。

 「どんと焼きを復活しよう」と地元の5人が復活を試み動き出したのが2017年。2018年に第1回を開催して、多く人に「どんと焼き」の復活を知らせた。翌2019年に開催した第2回では、参加者が400人を超えて盛況な催事になっていた。

 実行委員の西山雅也さんは「第3回目は今後の方向性を決める大切な岐路と、位置づけてきた。地域の人々が必要と判断すれば、昨年より多くの人の協力で多くの市民が参加していただけるはず」と語っていた。

 万全の準備で迎えた1月13日は、朝早くから協力する市民が団子をこね、豚汁やトマトカレー、ぜんざいや甘酒を用意する姿が見られた。実行委員の福田真さんは「気がつくと会場は多くの人でにぎわっていた。その数は1000人。集まる正月飾りも年々多くなり、お焚き上げも高く積めるようになり、初山の消防団、平自治会消防部の方も増え、消防車も来て、最後は出初め式で消火した」と振り返った。

 主催は「どんど焼き実行委員会」だが、地域団体からの協力体制が成功に結びついた。生田緑地共同事業体、飛森谷戸の自然を守る会、平瀬川流域まちづくり協議会、川崎地酒復活プロジェクト、宮前消防団 向丘分団 蔵敷班(初山)平自治会、消防部有志、トカイナカヴィレッジ・村役場などが連携して実行委員会を応援し支援した。

 実行委員の山田佳一朗さんは「原点は、正月飾りのお焚(た)き上げ、『どんと焼き』をしながら、あくまでも地域の方々が新年の顔合わせをする場。これを大切にして継続していく」と意欲を見せる。

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