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川崎の農業体験施設「トカイナカヴィレッジ」が島根・雲南市のサテライトキャンパスに

卒業生や初めて参加する学生が集まり、にぎわったキックオフの様子

卒業生や初めて参加する学生が集まり、にぎわったキックオフの様子

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 川崎市多摩区の農業体験施設「トカイナカヴィレッジ松本傳左衛門(でんざえもん)農園」(川崎市多摩区東生田4)は、島根県雲南市が取り組む「雲南コミュニティキャンパス(U.C.C)」のサテライトキャンパスとして提携。その開設準備を進めるキックオフミーティングが7月14日に同施設で行われた。

雲南市での暮らしをイメージしながらアイデアを出し合う

 「雲南コミュニティキャンパス」は、2016(平成28)年に雲南市が全国の大学生を対象に、地域の課題解決に取り組む人材を育てることを目的として作られた。雲南市を学びの場にし、さまざまなフィールドワークやインターンシッププログラムを通したチャレンジ体験を成長の源にする。現在まで全国から47大学約339人の大学生が同市でプログラムを実践している。

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 トカイナカヴィレッジでは、島根まで行けない関東圏の大学生を中心に農業を体験してもらい、同市の地域課題解決に協力する。今後はIターン・Uターン窓口としても同市と関東圏をつなぐ場を開く予定という。

 今回は、U.C.Cの卒業生らが主体となり、学生による同サテライトキャンパスの活用方法を考える企画として、ミーティングを計画・実行した。卒業生をはじめ、東京大学、専修大学などの学生らを含む12人が集まった。「農業系」「イベント」「体験」などテーマから、取り組んでみたいことのアイデアを出し、雲南名産の野菜をトカイナカで育てるなどミニ雲南体験も行った。

 参加者の一人、川崎市出身の川合佑太さん(20)は、今年の春から東北芸術工科大学を休学し、雲南市掛合町に移住。住民同士の交流を育むフリースペースを展開している。

 川合さんは「雲南市に暮らして感じたのは、都会だとすぐに仕事という概念でしゃくし定規な関係になりがちだが、田舎は『あの人のためだったら』というゆるいつながりが存在しているのが魅力。その一歩をサテライトキャンパスで体験できると思う」と話す。「自分の育った地元と、今住んでいる場所がつながるのがうれしく、学生が地方での暮らしに目が向けるきっかけとなる魅力の発見にこれからも注力したい」と意気込む。

 同コミュニティキャンパス事務局の担当者は「U.C.C参加後に仲間との再会や、どんな次のチャレンジに取り組んでるかも知りたいという卒業生の思いを聞いていた。交流のいい場になったのと同時に、想像以上にアイデアが出て、サテライトキャンパスの形が見えた」と話す。

「大学や都会で自分のキャリアと向き合い悩んでいる大学生が、雲南での実践を通して、自分で納得のいくキャリアを描いてもらえたら」とも。

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