国内外から訪れる家族やグループに特化した宿泊施設「Japanese-style inn スワロー」(川崎市川崎区日進町9、TEL 044-222-6308)が1月8日、川崎・日進町にオープンした。
築30年の簡易宿泊所が全8部屋の宿泊施設として生まれ変わった。簡易宿泊所の標準的な広さである1部屋3畳だった客室を、グループや家族で使いやすいよう1部屋7畳~10.5畳に広げた。
1階にはキッチンを備えた共有リビングを新たに設置。宿泊客の利便性だけでなく、地域交流の場となるようなイベントにも活用するという。コンセプトは「We are all One」。世界平和につながる宿になるように願いを込めたという壁画は、市内在住のイラストレーター、オキジュンコさんが手掛けた。
運営会社「NENGO HOTELS」の吉崎弘記さんは、「日進町は、複合商業ビルunicoのオープンを皮切りに、元気になってきた。これまで楽しいことがなかったイメージの街だが、交流会や子どもたちが楽しめるイベントでスワローを活用していけたら」と意気込む。
オープン後はさまざまなイベントを開いた。1月12・13日は「日進町で筆あそび 新春書き初め会」を行い、16人が書き初めを楽しんだ。同15日は「つながろう!!地域の仲間と」を開き、「語り部ジャパン」メンバーと地域活動をする人の紹介やものづくりワークショップを展開した。
同19日は壁画を手掛けたオキジュンコさんの個展「大オキジュンコ展」を開き、unico1階のカフェ「IBIS」でのアートイベント「PEOPLE OF THE WALK」と連携し、日進町に多くの人が回遊する1日となった。
吉崎さんは「イベントができるのもご縁あってのこと。日進町で何かやりたい人たちがそろってきたと感じる。アートの力をテーマの一つとして、アーティストが集まるイベントも積極的にやっていきたい」と話す。
15日と19日のイベントに参加した米澤奈緒さんは「子育て中の女性が活躍できたり、子どもたちが集まったりするだけで街のイメージが一気に変わる。一般の人も利用できるスワローのリビングは、何かやりたい地域の人が集まる拠点として盛り上がる可能性を感じる」と期待を寄せる。
リビングルーム料金はデイユース・1時間=1,500円(10時~16時)、宿泊=一泊3,000円~。