川崎フロンターレ(高津区末長)が東海道BEER川崎宿工場(川崎区本町)とクラブ初となるオリジナルクラフトビール「FRO AGARI YELL(風呂あがりエール)」を共同開発した。
「FRO AGARI YELL」の醸造作業をする田上達史(たのうえ さとし)さん
両社は昨年開発会議を始め、試合の勝負にこだわりたいと食用のショウブを使ったブレンド。選手に「YELL(エール)」を送ろうとクラフトビールのスタイルの一つである「エール」という種類の酵母を使用し醸造した。
醸造を担当した田上達史(たのうえ さとし)さんは「食用のショウブを探すのが大変だった。市内産のレモンを使いスッキリとした味わいに仕上げた。メンバーと話し合ったイメージを形に出来たと思っている。少しでもたくさんの人にYELL(エール)を送りたい」と話す。
企画を担当したフロンターレスタッフ谷田部然輝さんは「お風呂とサッカーを繋げる『菖蒲(ショウブ)=勝負』のアイデアを東海道BEERさんが上手に活用してくれ、フロンターレらしい“洒落”の効いた商品ができてよかった。どんなビールになるか楽しみだったが自信を持って提供できる仕上がりになってうれしいと話す。「本来ならFRO CAFEでサポーターの人たちに提供できるように準備をしていたが、まずは『おうち飲み』を楽しんでもらいたい」とも。
330ミリリットル瓶入りで、価格は700円。4月にオープンしたフロンターレのオフィシャルカフェバー「FRO CAFE」(中原区新丸子町)で提供を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で通常営業を自粛。オンラインでの販売を5月2日12時に始める。
今後はFRO CAFEでも提供を予定しているが、現在休業中のため同店の販売開始時期については未定。