川崎市藤子・F・不二雄ミュージアム(川崎市多摩区長尾2)と、藤子・F・不二雄プロ(東京都新宿区)が現在、「ドラえもん」のキャラクターを使った「STAY HOME プロジェクト」を行っている。
「だいじょうぶ、未来はげんきだよ」と書かれたマスク姿のドラえもんからのメッセージが4月29日の新聞広告に掲載され、同時に英語、中国語など8か国の言葉に翻訳したバージョンがSNSで世界に発信されると、「感動した」「元気付けられた」という感想がインターネット上でも多く交わされるなど、反響を呼んだ。
同プロダクションの公式サイト「ドラえもんチャンネル」からは、ドラえもんのビデオ会議用壁紙や、飲食店が使うことのできる「テイクアウト OK」「消毒をお願いします」といった掲示用ポスターがダウンロードできる。宅配の仕事をする市内の40代男性は「顔を合わせないようにドアの前に荷物を置いていくことも多くなったが、玄関にこのステッカーが貼ってあった時は心が和らいだ」とほほ笑む。
子どもの日の5月5日には、「のび太になろう」というキャッチコピーの壁紙を追加。「本当は遊びに行きたいよね、でもね、今はおうちにいよう。いっしょうけんめいのんびりしよう。のび太くんみたいに、ね。」と子どもたちにもステイホームを呼び掛ける。
現在休業中の同ミュージアムのサイトでも、再開を待ち望む声に応えて、ミュージアムの中の景色を背景にできるオリジナル壁紙を用意。テレビ会議の背景に使うと、ミュージアムの中にいるかのような臨場感を味わえる。