川崎駅東口の銀柳街を拠点に東口周辺のゴミ拾い活動に取り組む「グリーンバード川崎駅チーム」が6月27日、3カ月間の活動自粛から定例掃除を再開した。
緊急事態宣言を受け4月、5月は活動を控えていたが、宣言解除を機に、団体本部が決めた新しいガイドラインに沿って、事前登録、検温、マスク着用、参加者や備品の消毒などを徹底して行う方針を掲げ、国内外約80チームある中で最初にスタートしたのが川崎駅チームだった。
NPO法人「グリーンバード」(東京都渋谷区)の川崎市内初のチームとして2013(平成25)年に「川崎駅チーム」が発足。毎月第2・第4土曜の10時から川崎駅周辺のゴミ拾いを定例掃除として活動するほか、「カワサキ ハロウィン」、地域のイベント、行政らと連携してきた。市内には他に5チームあり、新しく「専修大学チーム」が大学公認のサークルとして活動を準備中。
チームサブリーダーの酒井進さんは「今までは事前登録制が無く、誰でも簡単に参加できる形だったが、3カ月の自粛期間中に本部事務局スタッフと密に新ガイドラインのことについてオンラインミーティングを繰り返してきた。恐る恐る再開することを決めたが、無事に活動を終え、参加者から事後報告も無くホッとしている。今後の活動予定は、コロナの情勢に合わせ慎重に進めていきたい」と話す。「僕らが活動を再開することで、駅前周辺のポジティブな経済活動につながれば」とも。
川崎区在住の親子で参加した大原和香さんは「新しい生活様式を取り入れた形で娘と参加した。新ルールの内容に不安はなかった。怖れるだけではなくルールを守りながら地域活動に参加していきたい。メンバーの変わらぬ姿に元気をもらえた」と話す。
同NPO理事長の福田圭祐さんは「グリーンバードの活動は単なるゴミ拾いではない。街をきれいにすること、ポイ捨てを無くすことが前提。ゴミ拾いを通じて、地域に住む人、働く人、学ぶ人など、子どもから大人までさまざまな人が集まる多様性のコミュニティーを築いてる。厳しい状況が続く今こそ、人と人のつながる場を全国各地に提供していければ」と話す。