相模原市民ギャラリーでは、令和6年度相模原市収蔵美術品展を開催します。
今回は特集として、昨年逝去した抽象画家・小原義也の作品と、小原が中心となって立ち上げ本市を拠点に現代美術の振興に努めたグループ{CAT(Contemporary Art Trial)}のメンバーによる作品を、小原のアトリエに残された作品とともに展示します。
また、本年度に寄贈を受けた市内在住の画家・成田?介の油彩画5点を公開します。
本展を通じ、本市の美術史に足跡を残した画家の作品と、現在の相模原の美術をけん引する画家の作品をお楽しみください。
・展覧会概要
・展覧会名: 「市制施行70周年記念 令和6年度相模原市収蔵美術品展」
・会期 : 2025年3月1日(土)~3月23日(日)午前10時~午後6時 水曜休館
・会場 : 相模原市民ギャラリー展示室(相模原市中央区相模原1-1-3 セレオ相模原4階)
https://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/kankou/bunka/1022300/gallery/index.html
・観覧料 : 無料
・主催 : 相模原市
・協力 : セレオ相模原
相模原市民ギャラリー 展示室イメージ
■特集「小原義也とCAT」
1935年に高知県で生まれた小原は、1955年に上京後、気鋭の画家として若くして注目を浴びる存在となりました。その作品は、自己と向き合いながら様々なスタイルに果敢に挑戦し、やがて普遍的な生命や魂の形を模索するに至るものとなりました。
また、制作の傍ら、美術の振興活動にも力を入れていた小原は、故郷の高知で子どもたちへの絵画指導や公立美術館での展覧会のコーディネートを手掛けたほか、居を構えた本市では、先述のCATを通じて、展覧会やシンポジウムなど、様々な形での美術の振興を目指しました。
小原義也《WORK. '96-No.5》
小原義也《Work-2016-No.5(L)》
大貫博《宙》
菅沼稔《Paraphrase・9》
横田瑛子《生のテーマ「エンドレス」》
■新収蔵 成田?介作品
全国規模の美術団体である日展の特別会員や示現会の理事長のほか、本市在住の芸術家によって構成される相模原芸術家協会の会長である成田は、鋭敏な色彩感覚に基づく緻密な風景画を手掛けることで知られています。
今回寄贈された作品は、成田の最初期のものや、近年の成田を代表する雄大な山々や豊かで複雑な緑が印象的なものまでの全5点です。
成田?介《燈台の島》
成田?介《アルプの高原》
・関連イベント
【当館スタッフによるギャラリートーク】
1. 成田?介の作品について 3月9日(日) 14:00~14:30
2. 小原義也とCATについて 3月15日(土)14:00~14:30
*いずれも申込不要。直接会場までお越しください。