川崎市民プラザ(川崎市高津区新作1)で1月14日、障がいを持つ新成人を祝う「平成29年 成人を祝う会」が開催された。
主催は「川崎市心身障害者成人を祝う会実行員会」。1月9日に等々力アリーナで開催された成人式への参加・不参加にかかわらず、参加を希望する障がいを持つ成人や親族が集いに参加した。
式は2部で構成され、第1部では成人者呼名、市長祝辞、成人者誓いの言葉などの式典があった。福田紀彦市長は「大人になったことを自覚しつつ、努力を積み重ねることで夢や希望を胸にそれぞれの目標に向かって進んでほしい」と祝いの言葉を述べた。
第2部では記念事業パーティーが開かれ、乾杯とあいさつの後、アンリアルプロジェクトによるアトラクションが披露された。
式典に出席した新成人の出口舞さん(20)は「大人になったことを実感し、うれしく思う。6時起きで身支度をした」と慣れない振り袖に身を通し、成人した喜びについて話した。幼いころに自閉症を発症した舞さんと共に歩んできた母親の忍さんは「一つ一つの成長を丁寧に見ることができたと思う。一緒にいた時間が長い分、事を成し遂げた際の喜びが多かった」と、障がいを乗り越えてきた20年間について語った。
会場には、134人の新成人のほか、親族や特別支援学校の担任教師などが集まった。振り袖やスーツを身にまとった新成人たちは誇らしげに笑顔を見せた。