「第1回リノベーションスクール@川崎」の公開プレゼンテーションが2月5日、川崎市役所第4庁舎で行われた。
リノベーションスクールはリノベリング(東京都千代田区)が全国各地で開催している街の活性化プロジェクト。遊休不動産の活用を目的に、参加者のアイデアを基に事業計画書を作成し、最終的に不動産オーナーの前でプレゼンテーションを行う。安価で物件を借り入れ地域の課題解決とともに活性化を図る仕組み。
主催者の川崎市まちづくり局が提案した案件は、京急本線の高架下、日進町の簡易宿泊施設、旧東海道の1階の倉庫。参加者の24人が3チームに分かれ対象エリアを調査し、3日間で事業計画書を作成した。参加者には女性が多く、近所に住む主婦の姿もあった。
講師の一人、青木純さんは「物件の半径200メートルといわれるスモールエリアにキーとなる『人の顔がよく見える』お店ができると、良いハレーションは周りに必ず広がっていく」と話す。
大学院生の沼田汐里さん(22)は「以前、日進町の簡易宿泊所に行った時は、再生できるというイメージが湧かなかった。リノベーションスクールに参加して、物件のオーナーとも対話し現状を見た上で、メンバーとたくさん議論を重ね、イメージを変えられると言う確信を得た。大学ではアイデアまで作るが実践まですることは無かったので、とても良い経験になった」と笑顔で話す。
今後はプロジェクトを運営する家守会社を設立し、課題解決に向け各案件のオーナーと話を進めていく。