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川崎でLGBTテーマに上映会 トークショーに親子で登壇、理解呼び掛ける

上映会のポスター

上映会のポスター

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 クラブチッタ(川崎市川崎区小川町5)で8月17日、夏休み中の中学生・高校生に向けた映画上映イベント「夏休み!ピープルデザインシネマ2016」が開催された。

トークショーの様子

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 LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)をはじめとする性的少数者の人々をより身近に感じ、親子や友人同士でその理解を深めることを目的に行われた同イベント。主催する川崎市とピープルデザイン研究所は、多様な人々が混ざり合うダイバーシティ(多様性)のまちづくりを目指し、以前から共同で多様なイベントを企画してきた。

 当日は、LGBTをテーマにしたヒット映画「チョコレートドーナツ」を上映し、ゲストを迎えてトークショーを行ったほか、音を振動で伝え、聴覚障害のある人も映画を楽しめる「体感音響システム」の体験会なども開いた。トークショーには、性同一性障害と診断された小林空雅(たかまさ)さんと母親の美由起さんが登場し、当事者としての思いや自身の経験について語った。会場からは「普段の生活で不満に思うことは」「いじめにあったことは」などの質問もあり、参加者は2人の話に聞き入った。

 自らが性的少数者であることを打ち明けられない人もいる中で、空雅さんは「さらけ出すことを恐れている人もいると思うが、自分はカミングアウトせずに窮屈な思いをする方が辛い。カミングアウトすることに対しての勇気は全く必要なかった。自分が何したいか、どうしたら一番楽に過ごせるのか考えることが大事だと思う」と話した。美由起さんは「(空雅さんが)小さい時から、「あなたはどうしたいのか」と常に問いかけた。自分を大切にすることが周りを大切にして笑顔にすること、自分が笑顔でいたら周りも笑顔になると今は伝えている」と語った。

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