富士通レッドウェーブなどが所属するバスケットボール女子日本リーグ(Wリーグ)の役員改選が行われ、河瀨直美会長、橋本信雄副会長、清野英二専務の新体制が決定した。Wリーグの運営基盤づくりに尽力した斎藤聖美前会長は任期満了での退任となる。
Wリーグファイナルのセレモニーで優勝チームにメダル授与する斎藤聖美前会長
新会長に就任した河瀨直美さんは、奈良県奈良市の出身。中学時代にバスケットボールを始め、奈良市立一条高等学校在学中はバスケットボール部キャプテンとして国体出場経験を持つバスケ女子。
大阪写真専門学校(現・ビジュアルアーツ専門学校)映画科を卒業し、「萌の朱雀」「殯の森」「2つ目の窓」「あん」「光」などの映画作品の監督を務めている。最新作「朝が来る」では、カンヌ映画祭公式セレクションに選出、米アカデミー賞国際長編映画賞候補日本代表に選出。日本アカデミー賞では7部門で優秀賞に選定されている。
河瀬会長はリーグを通して「10代の私を支えていたのは、紛れもなくバスケットボールでした。チームプレーを通して仲間とともに過ごした日々は、映画監督である今の私を支えているといっても過言ではありません」とし、Wリーグへの取り組みについては「これまで以上に盛り上げ、バスケットボールの魅力を普及し、選手たちが輝く姿を多くの人々に観戦してもらえる楽しさと歓びを分かち合っていきたいと思います」とメッセージした。
コメントの中で、IOCからの要請で東京2020オリンピック公式映画監督として女子バスケットボールの日本代表チームをカメラで追いかけるうちに就任に至った経緯も明らかにしている。