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Bリーグ最優秀選手賞(MVP)に輝く藤井選手に称賛の声 エナジーあふれる8年間

ナショナル・バスケットボール・リーグ(NBL)でプロデビューした藤井祐眞選手(2014年10月10日・川崎市とどろきアリーナ・撮影=加藤恵三)

ナショナル・バスケットボール・リーグ(NBL)でプロデビューした藤井祐眞選手(2014年10月10日・川崎市とどろきアリーナ・撮影=加藤恵三)

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 バスケットボール男子Bリーグの「B.LEAGUE AWARD SHOW 2021-22」が6月3日に都内で行われ、川崎ブレイブサンダースの藤井祐眞選手が「レギュラーシーズン最優秀選手賞(MVP)」に輝いた。

デビューゲームの相手は栃木ブレックス(現=宇都宮ブレックス)

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 併せて藤井選手は、「レギュラーシーズンベストファイブ」を、富樫勇樹(千葉ジェッツ)、安藤誓哉(島根スサノオマジック)、ニック・ファジーカス(川崎ブレイブサンダース)、ドウェイン・エバンス(琉球ゴールデンキングス)らと受賞。ベストディフェンダー賞も受賞した。

 藤井選手を語るときに「あふれるエナジー」の言葉を外すことはできない。藤枝明誠高校2年で参戦した「ウインターカップ2008」で、伝説の79得点を記録するなど活躍。拓殖大学を経て、2014年に「東芝ブレイブサンダース神奈川」(現=川崎ブレイブサンダース)に加入した。

 リーグデビューは2014年10月10日・11日に川崎市とどろきアリーナで行われたナショナル・バスケットボール・リーグ(NBL)のゲーム。栃木ブレックス(現=宇都宮ブレックス)と対戦した。10日のゲームで4分出場。この日は得点は挙げていないが、翌11日には15分のプレータイムで3ポイントを含む10点をマークした。

 当初は、篠山竜青選手など主力選手の控え的な役割ではあったが、デビュー初年度からあふれるほどのエナジーを見せ、徐々に存在感が増していった。NBLからBリーグになると藤井選手のプレーがより注目を集めるようになった。

 Bリーグ2季目、2018年5月10日。2017-18シーズンチャンピオンシップに向けた公開練習が川崎市小向で行われた。練習後の取材会で藤井選手は「自分の役割とチームが自分に期待することは十分に理解している。その期待に応えるためにエナジーあふれるプレーをしていく」と言葉を選びながらも強い意志を満ちあふれさせていた。

 同年5月29日。その言葉の通り「B.LEAGUE AWARD SHOW 2017-18」で「ベスト6thマン」(初)に輝き東京「恵比寿ガーデンプレイス」での授賞式でスポットライトを浴びた。

 それ以降はAWARD受賞経歴を見れば、藤井選手の活躍が分かる。2019-20シーズンでは、ベストファイブ(初)、ベスト6thマン(2回目)、ベストディフェンダー賞(初)。2020-21シーズンでは、ベストファイブ(2季連続2回目)、ベストディフェンダー賞(2季連続2回目)、ベストタフショット賞(初)に輝いている。

 今季2021-22シーズンは、レギュラーシーズン最優秀選手賞(MVP・初)のほか、ベストファイブ(3季連続3回目)、ベストディフェンダー賞(3季連続3回目)にも輝き藤井時代の到来を感じさせている。

 川崎にある稲毛神社。川崎ブレイブサンダースは毎年、新年への願いと目標を絵馬に書いて奉納している。従来は「優勝」「Bリーグ優勝」などの言葉を選んでいた藤井選手だが、ここ2年に書いた言葉が異彩を放っている。

 2021年は「呑牛之気(どんぎゅうのき)」。やる気に満ち溢れ、牛を丸呑みするほどに大きな心意気を表した言葉でエナジー全開の藤井選手らしい言葉だった。2022年の今年は「騎虎之勢」(きこのいきおい)。「騎虎」は虎に乗ること。 疾風のごとく虎に乗った者のエナジーあふれるイメージが感じられる言葉ではある。但し、この言葉には「降りると虎に食べられてしまうので、乗り続けるという意味」も含まれている。「おそらく自分自身を追い込んで虎とともに目標まで突進する覚悟が定まったのではないか」「藤井選手の決意を感じる」とブースターは話す。

 2014年からゴールを目指して走り続けリングにアタックする藤井選手の姿が多くの人に感動を与え続けている。

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