川崎大師(川崎市川崎区大師町4)で深夜0時から始まった初詣に、今年も多くの参拝者が訪れた。
毎年、約300万人の参拝者でにぎわう同寺は今年で開創890年を迎える。正式名称は金剛山金乗院平間寺(こんごうさんきんじょういんへいけんじ)といい、広く一般に親しまれている「川崎大師」というのは通称名。
正面にある大山門には、新年に備え長さ21メートルのしめ縄と、高さ2メートル、重さ50キロの玉飾りが取り付けられた。元旦の深夜0時より、新年行事の元朝大護摩供(がんちょうおおごまく)を開始。貫首が僧侶を従え上堂し、 御本尊厄除弘法大師(こうぼうだいし)の前で一斉に護摩を焚きあげた。
参拝に訪れた川崎大師の近所に住む大塚正明さんは「母子共に健康で無事に甥っ子が生まれることと、カメラマンなので今年も酉も酒も楽しめますように祈願した」川崎大師本通り商店会副会長の松原章浩さんは「2005年にお大師様の祈祷殿が公道沿いに移動してから、駅からの参拝客が『本通り商店会』を通る人数が増えたようだ。外国人も少しずつ増えており、今後のインバウンド施策に向け商店会としても準備をしていきたい」と今年の抱負を話す。
厄除け・護摩祈祷は元旦から3日まで受け付ける。受け付け時間は18時までで「大変な混雑が見込まれる」(同寺)