武蔵小杉の変遷を詳細につづるインターネットメディア「武蔵小杉ライフ」と「武蔵小杉ブログ」が5月、開設から10周年を迎えた。それを記念して今月25日、武蔵小杉のソーシャル大学「こすぎの大学」が特別講座「~武蔵小杉と武蔵小杉ブログ~」を開く。
サイトとブログを運営する「武蔵小杉ライフ運営委員会」委員長の「はつしも」さんは一般企業に勤める会社員。武蔵小杉に住み始めた15年ほど前から再開発が始まり、街が大きく変貌していくのを感じた。マンションが増え新しい住民が流入する一方、古くから住んでいる人たちも再開発の行方を気にしていた。双方の橋渡しになるような情報を提供したいと考え、独自に調査したことや記録を掲載するサイト「武蔵小杉ライフ」と、読者とのコミュニケーションを図るブログを2007年5月1日に立ち上げた。
現在では、「武蔵小杉」と検索すると常に上位3位以内に検索結果の出るウェブメディアに成長。この4月に武蔵小杉に引っ越してきたばかりの30代の主婦は「小児科や公共施設の情報、駐輪場のことまでいろいろ書いてあってとても助かった。新しい店の情報などもとても早く出してくれるので、いつもブログの更新を楽しみにしている」と話す。
はつしもさんは10年間見つめ続けた武蔵小杉の街について、「10年たって、まだまだ再開発が続いていることに驚く。変化の中で住民が主体になって新しいこと、やりたいことを始められる余白があり、ソフト面での魅力も増している」と話す。「会社勤めをしながら効率よく情報を収集するために、日常生活の中で常にアンテナを立てている。よく聞かれるが、題材に困ったことは一度もない。伝えたいことがありすぎて、むしろ選択に苦労するほど」とも。
「こすぎの大学」の世話役を務める企画編集ユニット6355の大坂亮志さんは「『武蔵小杉ブログ』は、この街で活動している人や組織をさまざまな視点から紹介し、それぞれの団体に横のつながりをつくってくれている。当日の講座では、『未来の武蔵小杉』というテーマで参加者同士が記事を作成するワークショップを行う予定。普段全くメディアに『顔出し』をしないはつしもさんから直接、街の話を聞けるチャンスなので、ぜひ参加してほしい」と呼び掛ける。
「こすぎの大学 特別授業」は中原区役所5階会議室で19時28分~21時15分。参加費は1,000円(茶菓代)。ホームページで参加を受け付けている。