川崎駅周辺で12月23日、ゴミ拾いボランティア活動団体「グリーンバード川崎駅チーム」の参加者60人がサンタの仮装をして清掃を行った。
2002年設立のNPO法人「グリーンバード」(東京都渋谷区)は国内外に約90チームあり、川崎駅チームは2014年に発足。現在市内では6チームが活動している。同チームは毎月第2・第4土曜の10時より約1時間、銀柳街から川崎駅周辺を清掃している。今回の「クリスマス仮装スペシャル」は2回目。
当日は、参加者にサンタクロースの帽子を配り、駅周辺をパレードのように清掃活動し、最後は子どもたちに「ご褒美」としてお菓子が配られた。配られたお菓子の一部は、川崎大師駅前にあるパチンコ店「セントラル」の景品で残ったお菓子を元路上生活者らが生活する施設を運営しているNPO法人「ふれんでぃ」(川崎区堤根)が譲り受け、同施設の利用者らが袋詰めをして、支援を受ける立場から支援する側に回った。「利用者である高齢のおじさんたちが少しでも社会に恩返ししたいという思いが形になって良かった。今後の清掃活動にも積極的に利用者の方たちと一緒に参加していきたい」と同施設スタッフの皆川智之さん(46)は話す。
親子で参加した川崎区在住の今田正則さん(36)は「初めて参加してみたが大人も子どももポジティブな気持ちで清掃する参加者の姿に感動した。大勢でサンタの仮装をしてゴミ拾いをしたのが楽しかった」と話す。