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川崎駅東口で映像アーカイブを使ったトークイベント 「人口重心は北西に移動」とも

市政ニュースの映像を上映し説明する春木さん

市政ニュースの映像を上映し説明する春木さん

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 川崎駅東口のコワーキングスペース「創荘」(川崎区日進町)で1月27日、「カワサキミライ予想図 vol.0」が行われ40人以上が参加した。運営は一般社団法人「カワサキノサキ」。

ゲストで登壇した岩澤さん、斎藤さん、武井さん、堀内さん(左から)

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 当日はフェリス女学院大学国際交流学部の春木良且さんが、川崎市が保有する700本以上の市政ニュースの映像を上映したほか、武井雅子さん、堀内照公さん、岩澤克政さん、斎藤岳志さんらがゲストで参加。研究分析した結果の中でも、昭和30年代の高度成長期に伴い川崎区付近の人口増加に焦点を当てた。その後「人口重心は北西に移動」したことを発表。人口重心とは、ある地域の全ての人が同じ重さだと仮定し、人口を一点で支えて平衡を保つことのできる点をいう。1950(昭和25年)には幸区北加瀬山崎付近にあったが、現在の人口重心は宮前区野川付近にあることが分かった。

 春木さんは「今回のイベントを通して市民アーカイブズの意義や価値などを参加者の皆さんと考えることができた。川崎を作ったのは市民。特に戦後の復興から高度成長期まで、多くの人が集まってきた川崎で何が起こり、人々はどう生きたのかを、人々の記憶と記録から明らかにして、次の時代にきちんと継承していきたい。そして懐かしさだけではなく、過去との向き合い方を市民と一緒に考えていきたい」と話す。

 川崎市市民文化局の永塚裕子さんは「参加者が満足していた印象を受けたので手応えはあった。今回のワークショップでも8ミリフィルムが家にあるけれど、もう機械がないから見られないと話す方が何人かいた。古い映像をデジタル化し市民の共有の財産として保存、活用させてほしい。もし眠っているフィルムがあったら、まずは情報を頂きたい」と呼び掛ける。

 6年後の2024年の市制100周年に向け、川崎市は昔の川崎のまちの様子が映ったフィルムやテープを募集している。

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