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川崎で毎日映画コンクール 「映画を愛する人、映画に携わる人にアイ・ラブ・ユー」と大林宣彦監督

「花筐/HANAGATAMI」で日本映画大賞を受賞した大林宣彦監督

「花筐/HANAGATAMI」で日本映画大賞を受賞した大林宣彦監督

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 川崎駅西口のミューザ川崎シンフォニーホール(川崎市幸区)で2月15日、「第72回毎日映画コンクール」の表彰式が行われ、日本映画大賞に大林宣彦監督の「花筐/HANAGATAMI」が選ばれた。

MCの生島ヒロシさんにマイクを奪われても生声で思いを話す大林監督

 同施設の「光のブリッジ」で行われたオープニングセレモニーで、大林監督は「映画を愛する人と、映画に携わる人にアイ・ラブ・ユー」とメッセージを送り、受賞への感謝の気持ちを表した。闘病中の監督は、車いすで光のブリッジを進んだが、多くの来場者とメディアを前に、優しい目と力強い言葉で受賞の喜びを語り心配するファンに元気な姿を見せた。

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 表彰式で大林監督は、映画に対する思いと戦争と映画との関係などを話し始めた。親交がある生島ヒロシさんが司会を努めていたが、「監督が思いを話し始めると長いので」と監督からマイクを奪うが、監督は生声で会場の人々に話し続け、会場の笑いを誘うも、その真摯(しんし)な姿に感動する人も多かった。

 多くの作品と映画人を表彰してきた同コンクール。その選定が多くの映画関係者を勇気づけてきた歴史がある。今回もアニメーション部門で受賞した「こんぷれっくす×コンプレックス」でふくだみゆき監督は「本当に本当に小さな作品。24分です。こんな作品が受賞されるなんて」と驚きと感謝の気持ちを言葉にした。

 受賞作品と受賞者は以下の通り。第72回日本映画大賞=「花筐/HANAGATAMI」(大林宣彦監督)、作品部門・日本映画優秀賞=「あゝ、荒野」(岸善幸監督)、同・外国映画ベストワン賞=「わたしは、ダニエル・ブレイク」 ケン・ローチ 監督、監督賞=富田克也「バンコクナイツ」、脚本賞=石井裕也「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」俳優部門・男優主演賞=菅田将暉「あゝ、荒野」、同・女優主演賞=長澤まさみ「散歩する侵略者」、同・男優助演賞=役所広司「三度目の殺人」、同・女優助演賞=田中麗奈「幼な子われらに生まれ」、同・スポニチグランプリ新人賞=高杉真宙「散歩する侵略者」、伊東蒼「島々清しゃ」、同・田中絹代賞=水野久美、スタッフ部門・撮影賞=鎌苅洋一「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」、同・美術賞=竹内公一「花筐/HANAGATAMI」、同・音楽賞=Soi48(宇都木景一、高木紳介)・Young-G 他「バンコクナイツ」、同・録音賞=加藤大和、高須賀健吾「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」、ドキュメンタリー部門・ドキュメンタリー映画賞=「三里塚のイカロス」(代島治彦監督)、アニメーション部門・アニメーション映画賞=「こんぷれっくす×コンプレックス」(ふくだみゆき監督)、同・大藤信郎賞=「夜明け告げるルーのうた」(湯浅政明監督)、TSUTAYA×Filmarks映画ファン賞・日本映画部門=「忍びの国」(中村義洋監督)、同・外国映画部門=「ラ・ラ・ランド」デイミアン・チャゼル 監督、特別賞=佐藤忠男(映画評論家)。