川崎大師駅から徒歩8分、参道沿いの和菓子店「珈琲茶房 餅陣住吉」(川崎区大師町4、TEL 044-277-4439)で6月から、看板商品「久寿餅(くずもち)」に合うコーヒーが出されている。
コーヒーを提供するのは、川崎駅西口にある「Denim bis(デニム ビス)~珈琲焙煎と おやつ~」(幸区中幸町1)。店主・善恭子さんが川崎大師にお参りに行った際、「いつもおいしいコーヒーが飲めたらいいなと思っていた」中、知り合いを通して住吉の社長に会いコーヒー提供の話が進んだという。
善さんは「小さな時から住吉さんの久寿餅を食べていた。私たちのような小さな店の商品を創業100年にもなる住吉さんで取り扱ってもらうのは夢のようなこと。私たちのコーヒーがあることで、より久寿餅がおいしく感じ、満足してもらうように、何度も打ち合わせや試飲を繰り返し、久寿餅に合わせたコーヒー『住吉ブレンド』が出来上がった」と話す。
「お大師様に参拝の予定はないけれど、平日の静かな参道を散歩して、コーヒーを飲んで帰ろう、と思ってくれる人が増えたらうれしい」とも。
住吉の森明弘社長は「かねて、コーヒーをもっとおいしくしたいという思いがあった。そんな時に、善さんを紹介された。自分自身が毎日飲みたいコーヒーに出合うことができた」とほほ笑む。
ハンドドリップで淹れる新鮮でビターなコーヒーと甘い久寿餅の組み合わせに、客の反応も良い。ブレンドコーヒー(レギュラー350円、ラージ390円)、オリジナルの黒みつラテ(同390円、同430円)を用意する。