川崎の夏の風物詩「フェスタサマーミューザ」が8月12日、ミューザ川崎シンフォニーホール(川崎市川崎区大宮町)で行われた東京交響楽団のフィナーレコンサートで閉幕した。
7月21日からの23日間にわたり、首都圏のオーケストラ10団が出演する19のホール公演と2つの企画展に加え、5回の無料ミニコンサートを開催した。総来場者数は約3万3千人となった。
例年にない猛暑や2度の台風接近と悪天にもかかわらず、一公演あたりの来場者は例年を上回る結果となり、関係者はホッと胸をなでおろした。
台風が直撃した7月28日に行われた「サマーナイト・ジャズ」では小野リサさんのボサノバの熱演に1000人以上の観客が魅了された。
広報担当の前田明子さんは「今年は若い人たちの来場率が上がり、親子連れの小学生から高校生の吹奏楽部まで多くの若い人たちが来てくれた。サマーミューザでさまざまなオーケストラやミュージシャンの演奏を聴いて、『ファンになった』『また聴いてみたい』と次につながる声もたくさんいただいた」と話す。
「今後も、クラシック音楽を普段聴かない方が、サマーミューザならと来て下さるような、ワクワクする音楽祭にしていきたい」とも。