3シーズン目に入った男子バスケットボールBリーグの開幕戦で、川崎ブレイブサンダースは、宿敵・千葉ジェッツと対戦し81-72で初戦に勝利した。
15点を獲得し初戦の勝利に貢献したシェーン・エドワーズ(#31)選手
10月4日。ときに小雨の降る天候の中、船橋アリーナ(千葉県船橋市)には、開場前から多くのブースターが集まり熱気に包まれた。平日にもかかわらずブレイブレッド色を全身にまとった川崎ファンは、「新生川崎ブレイブサンダース。初戦突破がこのシーズンを優勝に導く第一歩」「新戦力が加わりより強くなったところをこの目で見に来た」と話し列を作った。
大河正明チェアマンの「シーズンを占う最も良い試合。今シーズンのBリーグをよろしく」のあいさつで開幕戦がスタート。第1Q(クォーター)は、川崎ペース。2ポイントを重ねて得点を獲得した辻直人(#3)選手、期待のバーノン・マクリン(#21)と、シェーン・エドワーズ(#31)の新外人選手が活躍。さらに藤井祐眞(#0)シックスマンが際立った動きを見せて、16-11で川崎がリードした。
第2Qに入り、千葉の反撃が始まる。ギャビン・エドワーズ(#21)、マイケル・パーカー(#3)、富樫勇樹(#2)の各選手が加点して逆転したが、藤井選手が10ポイントを上げる大活躍で逆転得点差を3点に抑えて30-33で前半を終えた。
後半に入り第3Qは、辻、バーノン・マクリン、シェーン・エドワーズ、藤井の各選手が見せ場を作りながら得点。併せてディフェンス力で千葉の攻撃を抑えて58-55で再びリードを奪う。
第4Qでも藤井選手の活躍が止まらない。辻、シェーン・エドワーズ、バーノン・マクリン、篠山竜青(#7)と藤井の各選手で23点を沈めて81-72で千葉に勝利した。リハビリの完成度を高めるため、ベンチ登録はするも試合には登場しなかったニック・ファジーカス(#22)選手の分を、藤井選手と2人の新外人選手が獲得して勝利を引き寄せた。
試合後の会見で、北卓也ヘッドコーチは「ここ2年間、開幕戦は負けていたので勝利できてうれしい。千葉を72点に抑えたのはディフェンスが良かったからだと思う」と振り返った。試合に先立つ10月1日に行われたメディア公開練習の際に「新外国人が加わったことで攻撃の多様性をつくり上げたい」と話していた北ヘッドコーチ。その一端を感じさせる試合展開だった。