初戦勝利の勢いのまま2連勝を目指す川崎ブレイブサンダースと、ホームでの連敗は許されない千葉ジェッツが対戦し接戦を繰り広げ川崎が千葉を抑えて連勝した。
10月6日。3連休の初日で多くのファンが船橋アリーナに集結。観客動員ナンバーワンの千葉ジェッツのホームだけあり4日の初日には5067人の観客を動員。第2戦も満席で、会場内は盛り上がりを見せた。
日本代表に3選手が参加していたため、「5対5の練習ができず、まだ不十分な状態」と話していた篠山竜青(#7)キャプテン。全員がそろってから密度の高い練習を積み重ねてシーズンに突入。貴重な初戦勝利をたぐり寄せた。
2戦目。千葉は、第1Q(クォーター)より果敢な攻撃を展開。ディフェンスを強化し、川崎の攻撃を止めながらも好機を見て果敢な攻撃を仕掛け得点を加点。終始、千葉ペースでゲームを展開し11-20の結果になった。川崎は、第1試合に続き藤井祐眞(#0)選手が5得点を上げた。
第2Qに入っても千葉の勢いは止まらず、ゲームを支配。16-34とリードを許したが、長谷川技(#33)選手がスリーポイントシュートを2本連続して決めるなど追いすがるが千葉が逃げ切って前半を22-34とし後半戦に突入した。
ドラマは第3Qから始まった。川崎22-34からじわじわと得点を重ね千葉に追いつき接戦状態となった。バーノン・マクリン(#21)選手が11ポイント、シェーン・エドワーズ(#31)選手が10ポイント、辻直人(#14)選手が8ポイント、藤井選手が5ポイントを上げて46-48で第4Qに持ち込んだ。
第4Qは、川崎と千葉の接戦にアリーナ内は声援が飛び交う。川崎のブースターは精一杯の大声で川崎コールを続け選手を側面から支援した。同点や1点差の接戦が続いた。最終のシーンは残り時間13秒。辻選手から放されたボールがリングに沈んでスリーポイントで逆転し68-66で劇的な勝利となった。
試合後の会見で北卓也ヘッドコーチは、「がまんの勝負。粘り勝ち」の言葉で試合を総括。リードを許しているときも「『まだまだいける。あわてないでプレーをしよう』と声をかけ選手を励ました」と話し笑顔を見せた。