日本バスケットボール協会とバスケツトボール女子日本リーグが主催する「Wリーグオールスター2018-19 in TOKYO」が12月29日、大田区総合体育館(東京都大田区)で開催され、富士通レッドウェーブの選手が参加して活躍した。
オールスターに選出された富士通レッドウェーブの篠崎澪(#11)
「女子バスケットボールがこれほどまでに人を楽しませてくれるとは思わなかった。楽しかった」名古屋から観戦に来たファンは笑顔で振り返る。応援するチームと選手が所属するWEST(西軍)チームが勝ったこともあり喜びにあふれている。「応援するチームの選手をいっぱいの風船が祝福してくれた。流れていたABBAの曲もすてきに響いていた」と興奮が冷めない。
Wリーグ・オールスターの饗宴(きょうえん)は、WESTチームによるDA PUMP「U.S.A」に合わせて踊るパフォーマンスから始まった。バスケのトレーニングアクションを取り入れた振り付けに会場からは歓声。極めつきは、曲の後半よりマイクを持った馬瓜(マウリ)エブリン選手(#0・トヨタ自動車)の熱唱。コートはゲーム前にもかかわらずライブの舞台に変化した。
EAST(東軍)は、JX-ENEOSサンフラワーズ、富士通レッドウェーブ、東京羽田ヴィッキーズ、新潟アルビレックスBBラビッツ、日立ハイテククーガーズ、山梨クィーンクビーズの各チーム。WEST(西軍)には、トヨタ自動車アンテロープス、デンソーアイリス、シャンソン化粧品シャンソン、三菱電機コアラーズ、トヨタ紡織サンシャインラビッツが所属した。
EASTの富士通レッドウェーブからオールスターに選ばれたのは、ファン投票で、町田瑠唯(オールスターでは#13)、篠崎澪(#11)、リーグ推薦で山本千夏(#15)、twitter投票で高田汐織(#31)の4選手。なお山本選手はケガのため休場となった。山本選手が3連覇していた「3ポイントコンテスト」は、高田選手が出場し富士通レッドウェーブ勢が連覇をひとつ増やした。
ゲームは、WEST高田真希(#8・デンソー)の3ポイントでゲームが始まり、栗原三佳(#24・トヨタ自動車)も続いて3ポイント。栗原選手、赤穂さくら選手(#12・デンソー)の2ポイント)シュートが決まり第1Q(クォーター)はEASTがリードして始まった。
EASTの反撃は、渡嘉敷来夢選手(#10・JX-ENEOS)の連続3ポイントから始まった。吉田亜沙美(#12・JX-ENEOS)、篠崎、丹羽裕美(#8・東京羽田)、町田の各選手が加点して一時は同点まで追い込む。WESTは、馬瓜、渡邉亜弥(#45・三菱電機)、長岡萌映子(#22・トヨタ自動車)、中川千夏(#14・トヨタ紡織)、西岡里紗(#15・三菱電機)が次々に加点。EASTの鈴木知佳選手(#9・日立ハイテク)の3ポイントや高田(汐)選手のシュートが決まるも5点差でWESTがリードした。
第2QでEASTの宮澤夕貴(#52・JX-ENEOS)、渡嘉敷、藤岡麻菜美(#1・JX-ENEOS)の各選手が加点。高田(汐)選手のシュートが決まって逆転するも、WESTの高田(真)のシュートが3打連続、馬瓜選手の2連続も決まり再びEASTを突き放して前半を終えた。
後半もWEST優勢の状況は変わらす展開。第3クォーターでEASTはガードを中心にした陣容で挑戦するオールスターならではの攻撃を仕掛け、町田、高田(汐)両選手の加点があるもWASTを追い込むことはできずに最終クォーターに。
EASTの高田(汐)選手の3ポイントから始まった第4Q。渡嘉敷選手がシュートを決めれば、町田選手が3ポイントで盛り上げ、鈴木選手や、井上愛(#2・新潟)の3ポイントなどで追撃するもWESTの三好南穂(#25・トヨタ自動車)が連続シュートを決めて87-97でWESTが勝利した。
MVPにはWESTから馬瓜エブリン(#0・トヨタ自動車)、MIPにはEASTから渡嘉敷来夢(#10・JX-ENEOS)が選ばれた。
お詫び=選手名に表記ミスがありました。修正してお詫びいたします。