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川崎・日進町の簡易宿泊所でリニューアルに向けDIYリノベ 「新しい風を吹かせたい」とも

改装前の玄関に立つオーナーの斉藤さん

改装前の玄関に立つオーナーの斉藤さん

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 JR川崎駅東口近くにある「川崎ビジネスホテル」(川崎区日進町9)で1月19日、3月のリニューアルオープンに先立ちDIYイベントが行われる。

ラウンジからは京浜急行線の電車が見える

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 築43年の同ホテル。高度成長期の京浜工業地帯発展に伴い全国から単身の労働者が集まり、全盛期には日進町エリアに約50軒の宿泊施設があったというが、利用者の減少と共に現在は22軒が残っている。同ホテルオーナーの斉藤倫子さんは「当ホテルには長期間宿泊している高齢利用者がおり、終(つい)の住処だと思い住んでいる利用者と共存する新しい試みに挑戦してみたいと思った」と話す。

 「日進町エリアにはネガティブなイメージがあるかもしれないが、現在、ポジティブに少しずつ変化しているとも感じている」とも。同町内は近年、築55年の物件を活用した複合施設「unico(ウニコ)」やゲストハウス「日進月歩」が人の流れを作っているという。

 斉藤さんは、海外旅行や外国人との交流の経験があることから、羽田空港からの利便性の良さや、出張、旅行などで訪日する外国人観光客の増加にインバウンド事業の可能性を感じ、ゲストハウスとしての業態で内装を変更する案を進めているという。

 新しい施設内には、wifi設備や女性専用トイレシャワールームをはじめ、フロントに電子レンジや湯沸かしポットを備え、飲食持ち込みに対応するラウンジを設置し、交流の情報交換の場を目指す。客室は全26部屋のうち9部屋を改装する予定。目の前を走る京浜急行線が眺められるスポットとしての認知度も上げていきたいという。

 イベントに当たり、斉藤さんは「長期間の利用者さんと近隣住民が自然とコミュニケーションを取れる環境を作り、少しでも共存できるきっかけを作りたい。近隣のオーナーたちにもリニューアルオープンを期待してもらい、日進町に新しい風を吹かせたい」と意気込む。

 当日は、内装業者の指導で壁や家具等を塗る作業を行うほか、市立川崎高校付属の中学生による写真展示、斉藤さんによる豚汁やコーヒー振る舞いを行う。

 開催時間は10時~17時。参加無料。

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