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川崎・宮前平の不動産会社が空き物件を食堂に 「地元の声に応えたい」と

オープン当日たくさんのお祝いの花が届く(左は田中洋平社長、右は内田徹店長)

オープン当日たくさんのお祝いの花が届く(左は田中洋平社長、右は内田徹店長)

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 田園都市線宮前平駅近くにある、創業40年の不動産会社「電通ハウジング」(宮前区宮前平2)が、自ら管理する空き物件を活用し地元の声を集め、食堂「ひなた食堂」をオープンした。

ハラス定食は知人の仲卸から仕入れる魚を使用(ランチメニュー)

 宮前平駅近辺は、ファミリー層が多く住まうベッドタウン。かいわいの飲食店は大手チェーン店が多く、地元の住民が気軽に立ち寄り食事ができる食堂が少ないという声も上がる。

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 昨年社長に就任した田中洋平さん(39)には、かねて「地元の声に応えた食堂を開業したい」という強い思いがあった。以前にイタリアンのコックの経歴も持ち、いつか食を通じて地域の価値を向上する取り組みをしたいと考えていた。同社が管理する物件に、長期空き状況が続く元中華料理店の物件があったことから、「ひなた食堂」のオープンを決めた。

 店長となった内田徹さん(41)も飲食店の料理人の経歴を持つ。田中さんに誘われて、異業種である同社に入社し、賃貸営業を担当していたが、今回の食堂オープンを機会に再び厨房(ちゅうぼう)に入ることになった。人手が足りない時は、徒歩数分にある同社の本社から事務や営業スタッフがホールの応援に駆け付ける。

 鮮魚や米など食材の仕入れ、スタッフTシャツや内装看板のデザインなどは、田中さんの古くからの地元知人たちが協力を申し出た。 

 ランチメニューは、ボリュームのある定食とパスタ類が中心。内田店長は「リーズナブルで、どなたでも満足する味と量を心掛けている」と話す。夜は定食のほかに一品と各種お酒も提供する。

広報と企画を担当する係長の稲木一幸さん(42)は「この店は会社の皆で地元の声を集め、アイデアを出し合って実現した。これから地域と一緒に育っていくような店にしたい」と話す。

 オープン当日に夫婦で訪れた区内在住の山田佳一朗さんは「味も良く、地元に欲しかったお店ができたことがうれしい」と喜んでいた。

 営業時間は11時30分~14時30分、17時30分~21時30分(日曜、祝日は16時~21時30分のみ)。木曜定休。

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