富士通スタジアム川崎(川崎市川崎区富士見2)で8月18日、夏まつりが開催された。
「盆踊りを踊れる場所が減ってきている」「大きな会場で夏まつりがあればうれしい」などの周辺住民の声を反映して昨年初めて開催し、今年2回目となった同イベント。昨年は近隣町内会からの協力を得て、2000人以上の地域の住民が参加した。
15時にスタジアムが開場すると、アメフト選手と対決する水鉄砲バトルや、フライングディスク体験、ポールウオーキング体験など、さまざまな体験コーナーが親子連れでにぎわった。縁日コーナーでは射的や輪投げなどが行われた。同時開催でドローンレースも行われた。
場外ではキッチンカーによる飲食販売や、「川崎区盛り上げ隊!」によるマルシェも開かれ、ハンドメード品の販売やワークショップで会場を盛り上げた。
今年の目玉は、20時から開催の盆踊り大会で、最多人数で踊るギネス世界記録に挑む催し。参加者全員が草履か下駄を履き、浴衣を着用して5分間、間違えず踊ることがルール。曲は「川崎おどり」「YOUNG MAN(Y.M.C.A.)」「ダンシングヒーロー」が選ばれた。
企画した同スタジアムでは、ウェブサイトなどで告知し、この日のために参加者を募った。会場では浴衣の無料レンタルも用意して飛び込みの参加者も受け付けたが、現在大阪府八尾市が持つギネス記録2872人に対し参加者は1522人にとどまり、世界記録更新とはならなかった。
企画を担当した富士通スタジアム川崎の山本秀明さんは「昨年が好評だったので、さらに多くの人に来てもらい、川崎市民の団結や絆を世界に発信したいと思い、ギネス世界記録に挑戦した。参加者が楽しく踊ってくれたことが何よりうれしい」と話した。
子ども連れで友人を誘って参加したという川崎区の女性は「ギネスに届かなくて残念だったが、この試みを多くの人に知ってもらって、いつか記録を残せたら」と笑顔を見せた。