Bリーグ・中地区のトップを走る川崎ブレイブサンダースは、今季初の「神奈川ダービー」で横浜ビー・コルセアーズと、11月16日に横浜国際プールでゲーム1を行い75-63で勝利した。
神奈川のバスケットボールの盛り上がりと観戦者やプレーヤーの増加を目指して開催されている「神奈川ダービー」。現在まで川崎が16連勝。「まず1勝」を合い言葉にエナジー全開で挑んでくる横浜は、今季好調で中地区第2位に位置しており決して油断できない相手。川崎は、熊谷尚也選手(#27)と大塚裕土選手(#24)が負傷欠場によりベンチ入り10人でのゲームとなった。
第1Q(クォーター)は辻直人選手(#14)の3ポイントで始まった。篠山竜青(#7)、ニック・ファジーカス(#22)、マティアス・カルファニー(#21)の各選手が得点。篠山選手のパスが辻選手からジョーダン・ヒース選手(#35)へとつなぐ華麗なプレーも見せた。
横浜は、田渡凌(#21)とアキ・チェンバース(#10)の両選手が得点を稼ぎ、生原秀将選手(#46)やジョイソン・ウォッシュバーン選手(#42)も加点して20-19と川崎に1点差と食い下がる。
第2Qに入り、川崎の強固なディフェンスが稼働。横浜の攻撃を抑えながら、ニック・ファジーカス、篠山、長谷川技(#33)、辻の各選手が加点して11点リードで前半を終える。
後半に入り第3Qで横浜の反撃がはじまる。アキ・チェンバース選手が3ポイントを含む5点を連続得点して良い流れを作りだす。川崎は流れを食い止めるためにタイムを取るも、タイム開けに、ジョイソン・ウォッシュバーン選手のダンクや田渡選手が加点。更にシュートタッチの良いアキ・チェンバース選手の3ポイントで3点差まで追撃される。
3点差の激闘が続く中、川崎は、篠山、ニック・ファジーカス、辻、マティアス・カルファニーの各選手が効率良く加点して11点差の59-46で最終Qに入った。
第4Qで川崎のジョーダン・ヒース選手が活躍してリードを広げ、追いすがる横浜を突き放し、75-63で勝利した。川崎は神奈川ダービーで横浜に17連勝。貪欲(どんよく)にセカンドチャンスを得点につなげた川崎と、ファウルに悩まされた横浜の差が得点に現れている。
佐藤賢次ヘッドコーチは、「良いチームディフェンスを続けることができたのが勝因」と総括。「熊谷尚也選手と大塚裕土選手が負傷欠場するも、いつも良い準備をしてくれている青木保憲(#4)、林翔太郎(#3)、鎌田裕也(#18)の各選手が存在感を示してステップアップしてくれた」と評価しゲーム2での勝利も視野に入れた。