不登校児童・生徒のためのフリースクール「YUME School」が9月19日、複合商業施設「ラ チッタデッラ」(川崎区小川町4)に開校した。
同校を開いたのは、企業にインターンシップ生などを紹介している一般社団法人「YUME」(東京都港区西麻布)。川崎市内には小中学生の不登校児童・生徒が約2000人いると言われていわれているが、サポートできる施設が足りていないという。
理事長の新美順康さんは、「商業施設ならではの楽しい雰囲気も生かして、子どもたちが自分から毎日行きたくなるような場所にしたい。屋上で日の光を浴びてお弁当を食べたり、フットサルコートで体育の授業をしたり、課外授業として各テナントでの職業体験なども考えている」と話す。「いろいろな引き出しを用意し、子どもたちが興味を持った時、背中を押してあげられる存在でいられたら」とも。
スクールでは基礎学習に加えて、資格取得やパソコンスキル、心理士による「ソーシャルスキルトレーニング」や「アサーショントレーニング」なども学べる。カウンセラーの車重徳さんは、「友達との接し方や集団への入り方を練習したり、自分の気持ちをうまく伝えるテクニックを学んだりできる。人間関係に悩まない、楽しい集団生活の手助けになれれば」と意気込む。
小中学生が対象で定員は150人。授業は50分間で、午前は2時限、午後は3時限。入学金は5万
5,000円、授業料はコースによって2万5,000~4万5,000円。
問い合わせは、一般社団法人YUMEの車重徳さん(TEL 090-1838-9191)まで。