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かわさきジャズがクロージング公演 ジャズピアノのバトルジャムで

「ジャズピアノ Battle ジャム」の出演者

「ジャズピアノ Battle ジャム」の出演者

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 9月18日から約2カ月にわたって川崎市内各地で行われていた音楽イベント「かわさきジャズ2020」が、11月15日にミューザ川崎シンフォニーホール(川崎市幸区大宮町)で行われた「ジャズピアノバトルジャム」で幕を閉じた。

アンコール演目は二台のピアノに4人のピアニストが

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 2015(平成27)年に今まで行われていたジャズフェスティバルから、より市民に開いた音楽フェスとして形を変えてスタートした同フェス。川崎ならではの多様性を生かし、市内のアーティストが参加できる多くのコラボレーション演目を用意し、周知を深めてきた。

 メインとなる音楽公演では、今年は新型コロナウイルス感染症への影響などもあり、海外からのアーティストを招聘(しょうへい)しての演目は減ったが、国内のアーティストを中心に技術を磨き、披露し合う場となった。

 昭和音楽大学テアトロ・ジーリオ・ショウワ(新百合ヶ丘駅南口)での「Masato Honda Autumn Special Jazz-Fusion Night」に始まり、川崎市アートセンター アルテリオ小劇場(新百合ヶ丘駅北口)での「Tribute to WES MONTGOMERY Legend of Jazz Guitarist」、クラブチッタ(川崎駅東口)での「Ari GOCIAA 3」、ラゾーナ川崎プラザソル(川崎駅西口)での「ケイコ・リー in かわさきジャズ」、「則竹裕之フュージョン・スペシャル」、「Colorful Jazz」「TRAD JAZZ COMPANY “Trio”」という川崎の南北のホールで行われた6演目も、客席を減らし消毒などの対策を徹底した上で、盛会のうちに終了した。

 クロージング演目となった15日の「ジャズピアノ Battle ジャム」には、現在78歳の山下洋輔さんをはじめ、スガダイローさん(46歳)、桑原あいさん(29歳)、奥田弦さん(19歳)という、幅広い年齢層の4人のジャズピアニストが出演。前半は桑原さんと奥田さんが、後半は山下さんとスガダイローさんが、ゲストのルイス・バジェさん(Tp)、平野公崇さん(Sax)を交えながら競演する華やかな舞台となり、即興での演奏を終えた山下さんが「即興曲1番・ミューザができましたね」と話すと、会場からは大きな拍手が起きた。

 桑原さんは「この時節に、お客さまに集まっていただいてコンサートができたことをうれしく思う。かわさきジャズに来てくれてありがとう」と話した。奥田さんのファンだという市内の小学3年生・田口竜雅君は「奥田さんの生演奏が聴けてとてもうれしかった。指があんなに早く動くなんて。最後に全員で弾いたのもすごかった」と感動を隠せない様子だった。

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