東海道かわさき宿交流館(川崎市川崎区本町1、TEL 044-280-7321)とその周辺で9月16日から、「東海道街角アートウィーク」が開催される。
芸術や文化の力で商店街や地域ににぎわいをつくる目的で昨年から開かれている同イベント。本年度の同区の市民提案型事業として採用され、一般社団法人グローバル文化協働支援センターを中心に、さまざまな世代の区民や留学生が集い、文化交流ワークショップや体験コーナー、音楽イベントなどを展開する。
会期中は、川崎市役所第四庁舎広場からの「子どもみこし」や、英語、中国語、ベトナム語に対応できる外国人留学生コンダクターによる「かわさき宿探訪ツアー」などの回遊型イベント、同交流館での「街角アート交流ステージ」「黒松茶屋」などの音楽・パフォーマンスイベントが行われる。「江戸日本髪ワークショップ」(要予約)、「麦わら細工・三角おむすびお絵かき」、「おさるのかごや」などの体験イベント、健康診断コーナー、食文化体験コーナーも用意する。
同時開催の「東海道芸術活性化プロジェクト」として、同館に隣接する菓子処(どころ)東照では演劇「ヂアロオグ・プランタニエ」(入場料は大人=1,500円(茶菓付き)、高校生以下500円)、ワールドピースシアターでの英語劇(日本語字幕あり)「四人の若者の不思議な旅」(大人=3,000円、大学生以下=1,500円)などの公演も行う。
同法人代表の黒江乃理子さんは7年のニューヨーク滞在経験を持ち、その頃に自身が心の豊かさを育んでもらったと感じる「街角アート」の良さを伝えたいと考え、このイベントを始めた。「豊かな心を育てることは、豊かな街をつくること。芸術はそのためになくてはならないもの。創造性・構想力なくてはどんな仕事も成り立たないということを、このイベントを通じて示していきたい」と話す。
「東海道や川崎の歴史、貢献した人物を知ること、次世代に語り継ぐことも大切。この街が元気だった高度成長の頃、頑張った人々の思いを引き継ぎ、伝えられたらと、今年は子どもたちが出演するタイムトラベルミュージカルも企画したので、足を運んでもらえれば」と呼び掛ける。
開催時間は10時~17時。入場無料(一部イベントは有料)。今月18日まで。