武蔵小杉駅前のコアパーク(川崎市中原区小杉町3)で12月15日から、空に首を伸ばすキリンの姿を模したイルミネーションが始まった。
東急電鉄の90周年を記念し、地元の商店街や町会、エリアマネジメントらで運営するコアパーク管理運営協議会の手により実現した今回のイルミネーション。林立するタワーマンションと、休みなく稼働している重機を背に、スチールと流木で組み立てられたキリンのオブジェにLEDの明かりがともった。
デザインとコンセプトを担当した同協議会の伊早坂遥さんは「コアパークの運営に関わる中で、この街の歴史や住人の思いなどを知ることができた。誰もが使える空間としてこの広場を整備してくれた人たちの思いや、変容していく街について自分が日々感じていることなどを伝えたかった」とイルミネーションのコンセプトについて話す。
キリンの足元にあるトラスに張られた幕には武蔵小杉の歴史を記した文章が書かれており、18時~、19時~、20時~の1日3回限定でスモークもたかれる。子ども連れでイルミネーションを見ていた主婦(40)は「先月、3本の木に昨年のようなライトがともったので、今年も同じ感じでやるのかと思っていたら、突然キリンが現れて驚いた。首を伸ばしたキリンと工事現場の重機は確かに似ていて、面白い」と話す。
19日には16時30分からクリスマスをテーマに式典を行う。関係者のあいさつの後、法政第二中学・高校合唱部のアカペラコンサート、サンタクロースによる菓子の配布(数量限定)を行う。商店街による汁物や温かい飲み物の販売なども。
伊早坂さんは「短い間だが、これをきっかけに自分が立っているこの場所の歴史に思いをはせてもらえたら」と笑顔を見せた。
式典は19日の16時30分~19時30分。入場無料。キリンの点灯期間は今月25日まで。コアパークの3本の木のイルミネーションは2月14日まで点灯する。