川崎ブレイブサンダースは2月16日・17日、「川崎市とどろきアリーナ」(中原区等々力1)でレバンガ北海道戦で連勝し2位浮上に弾みをつけた。
第1戦(2月16日)で際立った活躍をする藤井祐眞(#0)選手
「新たな試みとしてレバンガ北海道向けの手法を取り入れて臨んだ」(北卓也ヘッドコーチ)という20節・第1戦。その試みが成果を上げる前にリードを許し、第1クオーター18-29、第2クオーターが18-21の展開に。北卓也ヘッドコーチは、試合後の会見で「第1クォーターの結果を見て方針を変更。ボールに対する執念も持とうと話した。それからは川崎らしい動きになった」と振り返った。
後半戦に入り、第3クォーターは、18-9と相手の攻撃を抑えきり、第4クォーターで23-13で接戦。77-72の5点差で勝利をもぎ取った。藤井祐眞(#0)選手の果敢な攻撃と、相手が嫌がる徹底した守備で活躍。「ボールを持ったら攻撃すると決めていた。エナジーある動きにも心がけた。チームに勢いをつけることができたと思う」と振り返った。
翌17日の第2戦。川崎ブレイブサンダースは、第1クオーターからリズムよくゲームをコントロール。「昨日の出足が悪かったことを反省し良いスタートが切れた」と篠山竜青(#7)選手。第1クォーターを9点に押さえ込むと同時に21点を叩き出す攻撃を見せたが、第2クォーターは、17-21と、レバンガ北海道にリードを許した。
第3クォーターは、辻直人(#14)選手、長谷川拓技(#33)選手、藤井祐眞(#0)選手が得点を重ねてリードを確かなものにするが、レバンガ北海道も粘り強く反撃して、24-18。トータルで62-48で第4クォーターに突入した。
最終クォーターでレバンガ北海道の総攻撃が始まる。ボールを回しながら得点を重ねるレバンガ北海道。後半から展開しているゾーンディフェンスを徹底し、川崎ブレイブサンダースの攻撃に抵抗しながらボールを沈めて32点を叩きだして追撃。アリーナには2連勝を願う「KAWASAKI」コールが響き渡り、ファンの後押しもあり辛うじて3点差を守り切り82-79の接戦で勝利した。
レバンガ北海道の水野宏太ヘッドコーチは、試合後の会見で「目先の1勝を手に入れることの大切さ、我慢をし続けることの価値などを再認識する試合で良くやってくれた。これを成果とし持ち帰りたい」と総括した。
川崎ブレイブサンダースの北卓也ヘッドコーチは、「同じ東地区の北海道さんに連勝して勝ち越せたことは非常に嬉しい。選手がよく頑張ってくれたと思う」と喜びを話した。
篠山キャプテンは、「東地区で上位に昇るためには、ディフェンスの甘さ、シュート後のターンオーバーなどの課題を解決することが大切。その上で、いかに点を取るかを考えていきたい」と後半戦への意欲を言葉にした。