川崎の発酵蔵カフェ「かもし堂」(川崎区渡田新田3)で7月21日、夏の風物詩「甘酒」を作る発酵教室が開かれる。
発酵食品をふんだんに使った「塩麹(こうじ)弁当」でロケ弁コンテストのグランプリに輝いたこともあるという同店。以前は川崎市宮前区内に店を構えていたが、「発酵都市かわさきプロジェクト」で旧知だった「おつけもの 慶」の隣へ昨年2月に移転した。「川崎は南部と北部でだいぶ雰囲気が違って面白い。こちらはよりディープで人情がある感じ」と店主の長谷川賢吾さん。
発酵食で川崎の文化を盛り上げたいという長谷川さんが地域に向けて開く同教室。7月は、夏らしく「甘酒」作りに挑戦する。「甘酒は『飲む点滴』といわれていることからも分かるように、栄養が満点で、点滴の成分とほとんど変わらない。今でこそ、正月に初詣で振る舞われるなど冬のイメージがあるが、もともとは冷やして夏に飲むものだった。江戸時代には甘酒売りが町中を売り歩いて、人々は仕事や農作業の合間に、夏バテを防止するために飲んだ。本来の甘酒の持つ効能に注目してほしい」と長谷川さんは力説する。
14時開講。参加費は3,000円。同店の営業時間は10時~20時。日曜定休。