川崎駅東口一帯で10月28日に行われた「カワサキ ハロウィン」の「ハロウィンアワード2018」が10月31日に発表され、仮装コンテストのグランプリ「ベスト・パンプキン」賞を受賞したのは6名の専門学生という事が分かった。
仮装コンテストはパレードに参加した全員が対象となり、審査員たちが当日の会場内を回遊し審査し、専用アプリによる一般投票やアピールできるステージも用意されていた。
「ハロウィンパーティーに来た絵画達!」のテーマで出場したメンバーらは、都内在住の特殊メイク専門学校に通う19歳~30歳までの6名。リーダーの都内在住の奥田麻里さんは「とにかくお金が全く無かった。掛けたコストは1人当たり総額8000円くらい。特に『額縁』が難しく製作期間は2か月ほど。顔のペイントはアクリル絵の具を使用したり、ネットで安い材料を探したり、とにかくコストを掛けないように心掛け、世界に向けて波及することを考え、絵画をテーマにしようと決めていた」と話す。
メンバーらが通う都内の特殊メイク専門学校は、毎年の恒例行事として仮装コンテストに出場しているという。奥田さんは「カワサキ ハロウィンには特別な思いがある。何度もグランプリを受賞してきた先輩たちがいたが昨年は逃してしまい、今回のコンテストの出場にはプレッシャーを感じていた」とも。オフィシャルサイトでコンテスト結果の発表をされる時に、主催者側からの電話をメンバー全員で聞き喜びを分かち合ったという。
パレード開催中からSNS等で投稿され、海外のメディアでも取り上げられ話題を集めていた。上野駅から川崎駅まで向かう道中も仮装しながら電車に乗ってきた。メンバーの1人は「片目しか見えず息が苦しかった。会場まで来るのに体力配分を考えつつ、駅員さんに注意されないよう、安全面を考え額縁は外して電車に乗ってきた」という。「世界中で楽しんでいるハロウィーンだが、自分たちが出来ることとして、社会にポジティブな話題を届けたいということを考え。SNSやネット上で話題を作れるように意識した」と奥田さんは話す。「今回の渋谷の騒動で川崎と比較対象にされていると感じているが、コスプレ、コスチューム、特殊メイク等で自己表現する文化は世界共通。渋谷も川崎も関係ない。年に1回のお祭りをモラルとルール守ってポジティブに楽しんでもらいたい」と笑顔を見せた。
賞金50万円の使い道は、学校のクラスメイトで分けて次回の作品の製作費に充てるという。