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川崎版シェイクスピア「カワサキ ロミオ&ジュリエット」、満席で開幕

縹(はなだ)組で純愛を演じたロミオ役中嶋尊望さん(右)とジュリエット役の瑞生桜子さん(左)

縹(はなだ)組で純愛を演じたロミオ役中嶋尊望さん(右)とジュリエット役の瑞生桜子さん(左)

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 演劇「カワサキ ロミオ&ジュリエット」が12月6日、開館12周年記念としてラゾーナ川崎プラザソル(幸区堀川町)で開幕した。

初演を終えた直後、演出家のAshさんと縹(はなだ)組役者たち

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 シェイクスピア作「ロミオとジュリエット」に、川崎市の特徴といえる人種、世代などの多様性や、南北に長い地域の特色を重ねながら、SF交じりに構成されている同作品。劇中では、古典劇の言葉を大切にしながらも、川崎にまつわるキーワードがちりばめられ、軽快なラップも物語の展開をリズミカルに運んでいた。翻訳・脚色・演出を担当するAsh(アッシュ)さんは、「韻を踏むシェイクスピア劇だけに、脚本の構想段階から川崎を象徴するラップと結び付ける考えだった」と話す。

 6日は縹(はなだ)組の初日で、劇場の200席は満席。舞台が終わると役者たちは熱い拍手に包まれた。観劇した川崎市在住の中学生は「多摩川(リバー)をたまり場と引っ掛けているなど、テンポが良くて飽きなかった」と公演を楽しんだ。ロミオを演じた縹組の中嶋尊望さんは「初日を迎えられた達成感はあるが、まだこれからも進化するので、たくさんの人に楽しんでほしい」と役者魂を見せる。

 7日は紅(くれない)組の初日となり、縹(はなだ)組とは異なる展開となる。8日以降は縹組、紅組それぞれ1公演ずつの1日2回公演。

 チケットは全席自由・前売りで、一般=4,000円、市内在住者・在勤者向けの「川崎割」=3,800円。今月11日まで。

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