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世界的ブレークダンスチームが川崎の小学校へ 児童とダンス体験

思い思いの「決めポーズ」を競う

思い思いの「決めポーズ」を競う

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 川崎市麻生区にある「はるひ野小学校」(川崎市麻生区はるひ野4)の体育館に3月12日、世界で活躍するブレークダンスのメンバーが講師として集結し、体験授業を行った。2年生約190人が参加した。

ブレークダンスを披露する講師ダンサーたち

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 講師を務めたのは、2018年ブエノスアイレスユースオリンピック初代監督で、日本ダンススポーツ連盟ブレイクダンス部長とかわさき産業親善大使も務める石川勝之さん、市内の現役高校生で、昨年の10月にブエノスアイレスユースオリンピックで初めて採用されたダンススポーツ競技・ブレイキン(ブレークダンス)で金メダルを獲得した河合来夢さん、河合さんも所属するダンスチーム「THE FLOORRIORZ」のメンバーである菊地教稔(のりとし)さん、酒井達郎さんなど7人。

 石川さんらは、ダンスパフォーマンスを披露しながらの自己紹介からダンスを始めたきっかけ、体験などを子どもたちに話した。実技の序盤は基本的なステップを全員で練習。その後クラスごとに分かれて、それぞれのダンスパフォーマンスを競い合った。

 最初は緊張していた子どもも、講師の音楽に合わせたサポートで、元気よく得意気にポーズを決めていた。

 児童たちは河合さんが持参した金メダルを触らせてもらい、「こんなにダンスが上手な人たちに教えてもらって楽しかった」「家でもやってみたい」「次はもっとかっこいいダンスができるようになりたい」と興奮気味に話した。河合さんは「初めての子どもたちもいるのに、皆覚えが早くて驚いた。自分たちも楽しかったので、また機会があったらやってみたい」と話す。

 この企画は同校の教師でダンサーでもある上林房(じょうりんぼう)正憲さんが学校に提案して実現にこぎ着けた。「ダンスという文化が教育に取り入れられて、広がっていくきっかけになればうれしい」と話す。

 体験授業を視察していた木下孝文校長は「運動が得意、不得意に関係なく、子どもたち全員が楽しんでいたのが素晴らしい。講師の皆さんのリードで、彼らの顔つきが見る見る変わっていった。オリンピック、パラリンピックの機運が高まる中での試みだったが、盛り上がって、良い手応えがあったので今後に生かしたい」と話す。

 石川さんは「このまま川崎市のブレークダンスを盛り上げて、2024年につなげていきたい。機会があれば市内の他の学校でも体験教室を考えたい」と意気込む。

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