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JR鶴見線昭和駅再び注目集める 遠のく昭和に思いを寄せて訪ねる人や撮り鉄も

元号が発表される前、平成31年3月26日に撮影した鶴見線「昭和駅」(撮影=加藤恵三)

元号が発表される前、平成31年3月26日に撮影した鶴見線「昭和駅」(撮影=加藤恵三)

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 新たな元号が「令和」に決まる中、川崎のJR鶴見線にある「昭和駅」を思い出し訪れる人や写真撮影する人も見かけるようになった。

昭和駅の名前の由来が読み取れる

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 日本経済の発展を支え続けている川崎の工場地帯を走るJR鶴見線。鶴見駅から扇町駅間を走る「鶴見本線」、浅野駅から海芝浦駅の「海芝浦支線」、安善駅から大川駅までの「大川支線」の3路線を総称して「鶴見線」と呼んでいる。

 「昭和駅」の歴史は古く1931年(昭和6年)までさかのぼる。 当時は、鶴見臨港鉄道の「昭和停留場」として開業。現在まで近隣の事業所や工場へ勤務する人々の脚を支えている。

 注目されたのは、元号が「平成」になったとき。昭和駅から平成駅(豊肥本線)までの乗車券がマスコミなどで取りあげられ、鉄道ファンなどが訪れて脚光を集めた。昭和駅がにぎわうのは、出勤と退社時間。活気を感じる時間もあるという。それ以外は閑散として利用客はほぼいない。運行される本数が少ないため多くはバスを利用している。

 以前にこの地区の事業所を定年退職した男性は、「同期と鶴見で飲み会があり、懐かしいので駅まで来てみた。この駅のひとつひとつに思い出がある。転勤した人もいれば退職した人もいる。昭和が遠くなる感じがしてちょっぴりさみしい。今日は思い出話に花を咲かせる」と笑顔で話す。

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