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川崎市内の桜が満開 散策を楽しむ人々が静かに花見「桜から元気をもらう」と

「二ヶ領用水」と桜

「二ヶ領用水」と桜

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 川崎市の「二ヶ領用水」と「等々力緑地ふるさとの森」の桜が見頃を迎え、散策する市民を喜ばせている。

白い花と濃いピンクの花が咲く「源平咲き分け」の桜(花桃)

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 江戸時代の「稲毛領」「川崎領」にまたがることから命名された「二ヶ領用水」。その歴史は古く1597年までさかのぼる。徳川家康の家臣とされる小泉次大夫が用水奉行となり測量を開始して工事が始まり1611年に完成している。

 用水の両岸には桜が咲き、静かに流れる川面が桜の美しさを引き立てている。近くに住むアマチュア写真家は「今年は静かな花見になりそう。人が少ないけれど花は精いっぱい咲いている。見ていると元気をもらえる」と話し、咲き誇る花にフォーカスを当てて撮影を楽しんでいた。

 二ヶ領用水が、ほぼ平行する府中街道と交わるのが江戸と平塚を結ぶ「中原街道」。東海道が整備されるまで家康が利用し、現在の武蔵小杉は一大宿場として栄えた歴史がある。「等々力緑地ふるさとの森」は武蔵小杉にあり、等々力陸上競技場、庭球場、球場のほか、とどろきアリーナなど充実したスポーツ施設を備える。施設内の通路の桜は、ほぼ見頃。近隣に住む伊村周作さんは「いつもはスポーツを楽しむ声が聞こえるが、今は静か。散策を楽しむカップルが静かに咲き誇る桜を謳歌(おうか)している」と話す。

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