新型コロナウイルスの拡大の影響で営業を縮小し、代替案としてテークアウトを始めた飲食店を、さまざまなツールで支援する取り組みが市内各地で広がっている。二子新地周辺では飲食店有志が音頭を取り、テークアウト情報をまとめたリーフレットを5月12日に発行する。
大山街道、駅周辺を中心に多種多様な飲食店があり、毎年イベントやマルシェの出店でにぎわいを見せている二子新地エリア。ピッツェリアバール「Quale(クアーレ)」などの店舗プロデュースを手掛ける「アージョ」(川崎市高津区)の高井英彦さんが、商店街や地域ボランティアに呼び掛けて発行にこぎ着けた。
高井さんは「新型コロナウイルスの影響の中、明るい未来のためには一致団結が必要と感じ、商店街ができることを考えた。地域に有益な地域情報を届けたい。飲食店を含む小売業の方々に少しでも目標や明るい材料を作りたい」と話す。
リーフレットに掲載されているイタリアン「Nico luce(ニコルーチェ)」の店主、上館信一さんは「このような状況だからできることを。ピンチはチャンスと前向きに捉え、地域の方々に二子新地のお店を知っていただくきっかけをつくり、何より料理を通じてその先の笑顔を届けられれば」と話す。
リーフレットにはスタンプラリーが付き、先着100人に1,000円の商品券が受け取れる仕組みとなっている。各商店、近隣マンション、銀行や、高津区役所内などで配布する予定。