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新丸子の定食・純米酒の店「幸島」が12周年 店主「お世話になった人に恩返しを」

テークアウトのお弁当を手渡す店主の笹間美香さん

テークアウトのお弁当を手渡す店主の笹間美香さん

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 新丸子・武蔵小杉駅から10分ほどの住宅街にある定食店「幸島」(川崎市中原区小杉町2、TEL 044-733-7685)が5月30日、12周年を迎えた。

季節のトマトカレー弁当

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 新型コロナウイルス拡大の影響で自粛ムードの中、特にイベントなどは企画しなかったものの、30日には入れ替わり立ち替わり、常連客が訪れて12周年を祝ったという。

 店主の笹間美香さんは「2008(平成20)年に店をオープンした時には無我夢中だった。子どもたちもまだ小学生だったし、家族にはずいぶん負担をかけた」と当時を振り返る。「それでも、夢があったから立ち止まれなかった」と話す。

 世の中にまん延する悲しいニュースに胸を痛め、おいしいものを食べることで、悲しい事件を起こすことを思い留まってもらえるのでは、と「食の力」を信じて定食を作り続けた。特に力を入れるのがさばの定食。築地を歩き回って納得のいくものを探し、千葉県銚子市にある業者に加工を依頼したという。

 店に通うプロスポーツ選手たちの体作りのことも考え、スポーツアドバイザーの資格も取得した。「健やかな体作りのために食事にできることはたくさんある」という。「食事で人は変わると思っている。季節によってさまざまな効力を発揮する野菜と、魚との組み合わせで、多くの人に元気になってほしい」と話す。

 店内にいた女性客は「1年ほど前に、常連の方に連れられて初めて訪れた。笹間さんのキャラクターがとても魅力的で、一人でもよく利用するようになった」と話す。

 「たくさんのお客さまに支えていただいて、今がある。自粛期間中も厳しい状況ではあったけれども、近所の方々がテークアウトを利用してくれるなど、助けてもらった」と笹間さん。「これからは、今までお世話になったいろいろな人に恩返しをしながら、末永くこの場所で頑張りたい」と笑顔を見せた。

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