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川崎・夢見ケ崎動物公園が再開 マーコールーの赤ちゃんも「とても元気」

元気いっぱいのマーコール―の赤ちゃん

元気いっぱいのマーコール―の赤ちゃん

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 新型コロナウイルスの拡大の影響を受けて4月25日から休園していた幸区の夢見ケ崎動物公園(川崎市幸区南加瀬1)が6月1日、再開した。

斎藤さんの手から餌を食べるリクガメの「ユメオ」

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 川崎の市立動物園として、動物たちの姿を無料で楽しむことができる同園。加瀬山のほぼ山頂に位置し、休園中も、散歩する人々が遠目に動物を眺めていく姿が多く見られた。

 職員の鈴木友さんは「ここは渡り鳥の通り道にもなっているようで、四季折々の鳥の声がよく聴こえるのも散歩コースとして人気の理由かもしれない。今は朝夕、キビタキという鳥が鳴いている」と話す。(キビタキの声は同園のフェイスブックページに掲載された動画で聴くことができる。)

 動物たちの様子を尋ねると「元気いっぱい」と職員の湯澤満さん。「通常だとこの時期は、市内の幼稚園や保育園の遠足などで非常ににぎわうが、今年はこの状況で、動物たちにとっても思い掛けない休暇となり、自分たちのペースで元気を蓄えられたのでは」とほほ笑む。

 リクガメとシマウマを担当している斉藤健一郎さんは「リクガメが移動をしなくなって心配していたが、餌を変えるなど工夫をした。シマウマは3頭いるが、雄同士は小競り合いをしてけがをすることも多く、時間を決めて一頭ずつ外に出している」と話す。

 鈴木さんの担当するペンギンは休園中に旺盛な食欲を見せた。鈴木さんは「夏には換羽といって羽の抜け替わるペンギンの一大ライフイベントがある。まだすこし早いが、まるでその時のような食欲に驚いた。今はは少し落ち着いたよう」と話す。

 休園中に新たに多くの命が誕生した動物もいる。入り口から近くの道路沿いのスペースにある、野生ヤギのマーコールー舎では、5月6日から14日にかけて、9頭の赤ちゃんが生まれた。「マーコールーの赤ちゃんは、生まれてすぐに山に登ることができる。体は小さいけれど、とても元気」と鈴木さん。

 再開に関して村木芳夫園長は「休園中も、職員たちは通常通りに動物の健康に気を配ってきた。ようやく、動物たちの元気な姿を皆さんに見てもらえるのがうれしい。まだ安心できるわけではないので、他の来場者との距離をとりながら、日常の一コマとして川崎市の動物園を楽しんで」と呼び掛ける。

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