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小型消防艇「うみかぜ」運用で臨海部の災害対応能力強化 大小2艇体勢で選択出動

川崎市消防局の新小型消防艇「うみかぜ」の運用が6月1日より始まった(写真提供=川崎市消防局)

川崎市消防局の新小型消防艇「うみかぜ」の運用が6月1日より始まった(写真提供=川崎市消防局)

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 川崎市消防局の新小型消防艇「うみかぜ」の運用が6月1日より始まり、大型消防艇「かわさき」との大小2艇体勢が確立された。これにより災害の形態に応じて2艇の特性を生かした選択出動が可能となり臨海部の災害対応能力が強化された。

新小型消防艇「うみかぜ」(中央)の運用が6月1日より始まり大型消防艇「かわさき」(左奥)との大小2艇体勢が確立された

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 就航から28年間災害活動活躍してきた「第6川崎丸」の後続艇として導入された小型消防艇「うみかぜ」。船名は市民の投票により決定し、「風のように素早く急行し、川崎の海を守る」という願いが込められている。

 川崎市警防部警防課長の佐川勉さんは、「昨年5月の新大型消防艇『かわさき』(109トン級)の運航開始に続き、6月1日から新小型消防艇『うみかぜ』(19トン級)の運航が開始された。特長は、毎分1万6000リットル放水することができる消防ポンプを装備している。これは、陸上で活躍する消防ポンプ車8台分に相当する。機動力を発揮させるため、最大速力約30ノット(時速51キロメートル)を実現。推進方式を、ウォータージェット方式にしたことにより、プロペラがないため、水面や水中にがれき等の障害物がある場合でも活動することができる」と話す。

 「うみかぜ」には、ヘリコプターからの中継映像を受信できるシステムも搭載されているため、現場からの情報を総合的に判断し速やかな救助活動も可能となる。佐川さんは「大小2艇の消防艇の特性を生かした効果的な消防活動を行い引き臨海部及び東京湾を守っていきたい」と決意を言葉にする。

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