![川崎の前田悟選手(#13)と宇都宮の比江島慎選手(#6)の攻防(撮影=加藤恵三)](https://images.keizai.biz/kawasaki_keizai/headline/1633768664_photo.jpg)
開幕節で横浜ビー・コルセアーズに連勝した川崎ブレイブサンダースは、10月8日からブレックスアリーナ宇都宮でおこなわれた第2節・宇都宮ブレックスとのゲームに挑んだが、ゲーム1は 宇都宮77-68川崎 で第2節は黒星スタートとなった。
昨季のチャンピオンシップで宇都宮に優勝への悲願を打ち砕かれた川崎。宿敵宇都宮には勝利し連勝を積み重ねたいゲーム1。宇都宮もホーム開幕ゲームで群馬クレインサンダーズを延長戦に持ち込むも連敗した今季の開幕節。何としてもホーム初白星の獲得が命題となっていた。
宇都宮は、連続的に変容しながら相手の攻撃を削ぐディフェンスを展開。時には、ゾーンディフェンスの陣容を取り川崎の攻撃をかわす守備手法で宇都宮へ流れを引き込んでいた。安齋竜三ヘッドコーチもベンチからディフェンスの指示を出し続けていた。
戦術的にも、川崎に自在にシュートさせない激しいディフェンスを展開しクロックバイオレーション(24秒バイオレーション)を誘い、果敢にゴールに切り込みながらAND1(カウントアンドワンスロー)をもらい、攻撃の要となるマット・ジャニング(#23)やニック・ファジーカス(#22)をマークしてゲームを展開をした。
川崎は、藤井祐眞キャプテン(#0)のエナジーあふれるプレーやブザービーターでの3Pシュート、篠山竜青選手(#7)からパブロ・アギラール選手(#34)への連携プレーなど見せ場を作るも得点差を縮められず勝利を宇都宮に譲った。
藤井選手は「走られたくないところで走られてしまい、試合前にもディフェンスのポイントに挙げていたトランジションディフェンスにやられてしまった。明日はしっかりと切り替えて臨みたいと思う。相手が得意なオフェンスリバウンドは守れていたと思うので、そこは継続していきたい」とリベンジへの意欲を見せる。
川崎の佐藤賢次ヘッドコーチは「ターンオーバーが19ということで、宇都宮のプレッシャーディフェンスに引っ掛けられて、ターンオーバーがたくさん出たところでリズムに乗り切れず、3Qに走られたところが敗因。相手のいろんなディフェンスがある中でうちのオフェンスがついていけず、ボールが動かずチームというよりは個人で攻めることになってしまった」と敗因を話す。「スイッチされた後のオフェンスなど良い連携も、今練習しているところが見えた部分もあるので、そこをしっかり成長させて明日やり返せるようにしたい」と総括。ゲーム2での反撃を宣言した。