川崎市市民ミュージアム(川崎市中原区1)で8月5日から20日までの土曜・日曜・祝日に「映画で見る平和への願い」と題し、戦争と平和についての作品が特集上映される。
平和都市宣言をしている川崎市では、終戦70年を迎えた2015年にも同ミュージアムで同様の取り組みを行った。その反響を受けて今年から、年に1度平和について考える機会としてミュージアムに貯蔵されているフィルムで夏休みに上映会を行うことを決めた。
同ミュージアムに貯蔵されているフィルムの中には戦争と平和についての内容のものが多い。今回は、大ヒットしたアニメーション映画「この世界の片隅に」をはじめ、貴重な記録映画「平和記念都市ひろしま」、実際に被爆した人のその後を描いたドキュメンタリー映画「生きていてよかった」など全10作品を上映する。
戦前の子ども向けに作られた影絵アニメーション「煙突屋ペロー」、広島平和記念公園にある原爆の子の像のモデルである佐々木禎子さんの実話をもとに作られた「千羽鶴」など親子で理解し見ることができる作品も。
担当学芸員の森宗厚子さんは「映画『この世界の片隅に』の影響もあり、戦争と平和に興味を持った人が増えている。これをきっかけにほかの作品にも親しみを持ち平和について考えるいいきっかけにしてほしい」と話す。
入場料は、一般=600円、大学・高校生・65歳以上=500円、小中学生=400円、未就学児無料。上映日程及び時間はホームページで確認できる。