ミューザ川崎シンフォニーホール(川崎市幸区大宮町 TEL: 044-520-0200)の研修室で8月5日、「東大脳ラクラク子育て術」特別セミナーが行われた。主催はプレシャス・マミー(東京都港区)。
「母親であることがキャリアになる」をモットーに活動をする同社が、子育てに関する思い込みを取り払い、もっと楽に母親が子育てをできるようにと一般向けに開いた同セミナー。同社スタッフで川崎市在住の文野弘子さんが企画し、実現した。50名ほどの定員はすぐに満席になったという。
当日は、一人息子が「塾なし、すべり止めなし」で東京大学に現役合格したことを機に、子育てのノウハウとコーチングを併せたプログラムを開発し、全国で講演をする同社代表の谷亜由未さんが「子どもが自ら考え、行動し、道を切り拓いていく力」を培う方法について、「乳幼児期」「小学校期」「中学・高校期」に分けて話した。
後半は、一般企業に勤める息子が登壇し、母子で対談をした後に参加者からの質問を受け付けた。
「母親が自分のことをネタにして仕事をしていることについてどう思うか」という質問に対しては、「最初は正直自分を巻き込まないでほしいという思いが強かった」と前置きした上、「社会に出てからは自分も、働いてお金を得ることがどれだけ大変なことか実感としてわかるようになった。きっかけはどうであれ、きちんとノウハウを作って収入につなげた母をすごいと思うし、今は感謝している」と話し、谷さんの瞳をうるませた。