JR川崎駅構内にある「らーめん直久(なおきゅう) 川崎店」(川崎区駅前本町、TEL 044-245-4502)が7月8日、閉店する。運営は日本レストランエンタプライズ。
1914(大正3)年創業の「直久」は「支那そば」味を基本に「うまい・安い・早い」ラーメンが特徴。2009年4月に別会社から同社に運営を移行したという。
閉店は今後のJR川崎駅構内全体の再開発のためだという。系列店は着席型もあるが、同店は立ち食いスタイル(25席)だった。
幸区在住の落合加代子さんは「他の店舗に子どもの頃から通っていた。駅に出店したのを知り、男性客ばかりのイメージが強かったが、足しげく通った。昔ながらのしょうゆラーメンが食べられなくなると思うと悲しい」と気を落とす。
店長の狩野弘さんは「閉店告知を貼り出した後、多数のお客さんから惜しむ声をもらっている」と話す。
同店の中でも人気メニューの「八王子系直久らーめん」(490円)は、鶏ガラスープで昔ながらの中華そば系のあっさりとしたしょうゆ味で、細麺にみじん切りした甘みのある玉ねぎがのる。
狩野さんは「長い歴史の中で、ご愛顧いただいたことを改めて感じ、従業員一同、感謝の気持ちでいっぱい」と話す。
営業時間は9時~22時。