シェアオフィスを核とした複合施「ネスティングパーク黒川」(麻生区南黒川)が5月10日、小田急多摩川黒川線「黒川駅」前にオープンした。経営は小田急電鉄(新宿区西新宿)。
施設は、シェアオフィス「キャビン」を核とし、「働く、遊ぶ、暮らすのあいだ。」をテーマに、周辺の地域資源と連携を図りながら、地域のコミュニティー拠点を目指すという。キャビンは、個室・半個室タイプとオープン型のコワーキング・スペースで構成。個室は店舗やショールームなどの利用にも対応する。飲食店の「ターナーダイナー」が出店、集いの芝生広場「ヤード」も備える。
5月26日には、内覧会を含むオープニングイベントを開催。イベントでは、セレサモス麻生店(麻生区黒川)の野菜を使ったバーベキューや、川崎市内産野菜の販売を含む物販・ワークショップに加え、夕方以降はたき火を囲む時間とするなど、同施設のコンセプトを体験できるプログラムを予定する。
トークイベントには、郊外研究者の三浦展さん、スノーピークビジネスソリューションズの山口昌浩さん、「ターナーダイナー」を運営するWAT inc.社長の石渡康嗣さんが登壇する。モデレーターはブルースタジオ・クリエイティブディレクターの大島芳彦さんが務める。
大島さんは「多摩周辺の郊外宅地はその開発の時期ゆえに多くの団塊世代が暮らしている。この世代とこれからの子育て世代が、この場で交流(コワーク)し、新たな郊外ならではの暮らしのカルチャーが生まれることを期待している」と話す。