
70年の歴史と伝統を持ち、東芝から事業継承して2年目を迎えた川崎ブレイブサンダースは、2019-20シーズンの戦略コンセプトを「攻」と設定し、3年目の黒字化実現に向けて事業展開を行う。
チームを運営するDeNA川崎ブレイブサンダースの元沢伸夫社長は、8月29日に川崎市内で行われた「2019-20シーズンカンファレンス」で、今シーズンの総括と来シーズンの事業戦略を発表した。
元沢社長は、地区優勝を逃しファイナルでも十分な成果を上げられなかったことへの対応として、北卓也ゼネラルマネージャーと佐藤賢次ヘッドコーチによる新体制を発足させた。これを受けて就任した北GMと佐藤HCは、新戦力としてマティアス・カルファニー(#21)とジョーダン・ヒース(#35)の外国人2選手、大塚裕土選手(#24)、熊谷尚也選手(#27)と契約し新布陣で新シーズンに臨む。
事業面について、元沢社長は「この1年間で自分が関わり合った横浜DeNAベイスターズでやってきたことをこの1年で全て投入してやってきた。ベイスターズで作り上げたノウハウを生かし効果を上げられた」と総括した。「スポーツビジネスの収益源は、チケット、スポンサー、グッズのいずれも前年比で超えている」とも。
来場者数は121パーセントアップ。1試合平均でも千葉、宇都宮(栃木)に続いて3位で昨年の7位から大きくジャンプアップし、来場者数は3シーズン連続で20パーセントアップしたという。スポンサーは、昨シーズンの80社に対して、今既に110社。シーズン開始までには150社を超えることは確実といい、ほぼ倍増。グッズ販売でも、積極展開の成果で250パーセント増加となった。
元沢社長は「来シーズンの戦略コンセプトは『攻』。チームでは大きく攻めて大きく変える。事業面では、同じことをせずに攻めの視線を持って徹底的に変えて攻めていく。攻めて攻めて攻めまくる」と意欲を見せた。