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駅直結の川崎浮世絵ギャラリーが開館 4000点超える所蔵作品をテーマごとに

テープカットをする斎藤文夫さん(中央左)と福田市長(中央右)ら

テープカットをする斎藤文夫さん(中央左)と福田市長(中央右)ら

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 「川崎浮世絵ギャラリー」(川崎市川崎区駅前本町)が12月2日、川崎駅直結のタワーリバーク内にある「アートガーデン川崎」に開館した。

特別展示室に展示された肉筆の「美人立姿図」

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 川崎区砂子で2001(平成13)年から15年間、「川崎・砂子の里資料館」を開き、豊富な浮世絵のコレクションを展示してきた斎藤文夫さん(91)が所蔵する、4000点を超える作品を展示する目的でオープンした。

 開館当日はオープニングセレモニーが行われ、かつて参議院議員も務めた斎藤さんにゆかりのある市・企業関係者や政治家、文化人が集まり、開館を祝った。

 斎藤さんは「砂子の里を閉めた後、横浜で展示してはという話をいただくこともあったが、ぜひ川崎でといろいろな人が後押しをしてくれて、市議会でも全会一致で浮世絵ギャラリーのために予算を取ってくれた。川崎の新名所として、世界から浮世絵ファンが集まるような場所にしたい」と話した。

 セレモニーに参加した福田紀彦川崎市長は「貴重なコレクションを川崎で保存、展示できることになりうれしい。子どもたちに見てもらい、自国の文化を深く理解して、海外の文化に触れていけるような場所になるように期待している」と話す。

 「浮世絵は長く展示ができない特性もあるので、来るたびに作品が入れ替えられて新しいコレクションを楽しめる。何度でも足を運んで」と呼び掛ける。

 開館記念の「日本の宝 浮世絵名品展 黒摺絵から錦絵誕生まで」は12月26日まで前期、1月7日~1月26日に後期として作品を入れ替えて展示する。2月3日~24日は「初代歌川広重 東海道五十三次の旅(保永堂版)」を予定する。

 開館時間は11時~18時30分。月曜休館。観覧料は500円(障がい者及び介護者1人は無料)。

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